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17話 対決の前夜

 特訓をひたすら続け残り一日となった。


「ご主人様、準備はよろしいですか?」

「あぁ、いつでもいいぞ!!」

 

 今、何をしてるかというと

 


 ~4日前~


「マスター、正直ミリア様に勝てるか負けるかでいうと……」

「いうと?」

「負けます。」


 結構、正直に言うんだな

 少し落ち込んでいるところ。


「なので、マスターには三つのことをこの5日間の間にできるようになってもらいます。」

「三つのこと?」

「はい」


 シルヴィーからの提案を聞くことにした。


「まずは、私たちの固有能力と固有武器をうまく使える用にすることです。」

「前に使ったのじゃあだめなのか?」


 問いかけると


「全然だめですね!! クロナさんの固有武器は置いといて固有能力は5割程度まで使えるようにしないとだめです。」


 半分の力まで使えないとだめなのか?


「てか今、俺はどのくらい使えてるんだ?」

「ご主人様は2割程度しか使えてません。」


 2割って全然じゃん。


「最後に……」


 愕然としているとシルヴィーは、三つ目の内容を言った。

 

「マスターには魔力解放をできるようにしてもらいます。」

「魔力解放??」

「はい」


 なんだ魔力解放って?

 俺が考え込んでいると、クロナも不思議そうに問いかけた。


「魔力解放って何ですか?」

「言葉のままですよ。前にも人それぞれに魔力があると言いましたよね?」

「あぁ。確かに聞いたがそれが何か?」


 魔力があってそれがなくなったら確か廃人になるんだったっけ


「魔力解放は一時的に、魔力を消費することで身体能力を上げることができます。」

「なんだよ、そんなのがあるんだったら早く教えてくれよ!!」

「そうですよ!! これならミリア様にも勝てますよ。」


 クロナと俺は二人で盛り上がっていたが、シルヴィーは顔を下に向けたまま口を開かなかった。


「どうかしたのか?」

「マスター、うまくできたらの話ですよ? その魔力の消費は普段の2~3倍です。」

「でも俺の魔力は底がないんだろ?」

「確かにないですがもしかすると暴走するかもしれません。」

「暴走? 何が?」

「マスターがですよ。魔力の消費にもかなり負荷がかかります。魔力解放にも三段階までありますが、一応暴走するかもしれないと心にとどめておいてください。」


 シルヴィーから注意をきいて声に出さず頷いておいた。


 

 それから魔力解放を一段階目まで使えるように練習を続け、固有能力も固有武器もある程度までに使える用になった。

 ただ驚いたのが、シルヴィーの固有能力が物理反射だった。


「物理攻撃ならほとんど無敵じゃないか!!」

「マスターそんなにいい能力じゃないですよ。」

「なんでだよ?」

「そんなずっと使えると思ってるんですか? この能力は一日一回が限界ですよ。それ以上やってしまうと固有武器が一日待たないと使えなくなります。」


 一日一回か、まぁ使うところによれば大丈夫か。



 そして五日目の朝、王城の広場にはミリアとライラが立っていた。


「本当にいいんだな。考えは変わらないのか?」

「変わらない。」

 

 そして今までの広場の空気が変わった。

 今までミリアからは感じられない迫力を感じてくる。


「どちらかが気絶、降参をしたところで終わります。」


 ライラが手を振り上げ


「始めてください!!」


 その言葉で戦いが始まった。

 





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