表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/27

12話 選ばれし者

俺たちは、ライラの後に続き町の中を歩いていた。

「ここ、かなり町の奥なんだか大丈夫なのか?」

「何が?」

ライラは首を傾げてこちらに聞いてくるが

「これ、お城じゃあないのか?」

「それが何?」

俺たちの目の前に首都ヒーリミルの奥にある。城の目の前にいた。

「もしかして中に入るのか?」

「もううるさいわね。ここ以外行く場所ないんだから早くついてきて」

「はい」

城の中に入って行った。


城に入ってからライラのことを巫女様、巫女様と言って近づいてくるものが多くその何人かに何者だという風に見られたがライラはそれを無視し俺たちを、自分の部屋に招いた。

「お前、本当に終焉の巫女だったんだな」

「分かってもらえたのはいいけど、ちゃんと名前で呼んでくれる? お前って言うの気にくわないんだけど?」

ライラはそう言い俺のことを見てくるので

「ごめん。ライラ」

「まぁいいとするわ。それであなたたちは、自己紹介しないの? 私にだけさせといて不公平じゃあない?」

「俺の名前は佐久間裕馬。こっちの二人はシルヴィーとクロナだ。」

二人はライラの方を向き軽く会釈をした。

「とりあえず、自己紹介も終わったことだし本題にはいってもいいかしら?」

ライラがそう言ったところで

「マスターのことでしたら私から話させてもらいます。」

シルヴィーが話してきた。

「私が聞きたいのはユウマが何者かなのだけど教えてもらえる?」

「マスターはあなたと同じえらばれし五人の内の一人です。《深淵の罪人》とはご存知ですか?」

「知ってるけど深淵の罪人って、誰も見たこともないいと聞いていたけどあなたがね。」

少し驚いた表情で見てくる。

俺は話を聞いていて気になることがあったので質問した。

「あのちょっといいか? まず選ばれし者っていうのはなんだ? この大陸のことはわからないから教えてくれ。」

「いいわ、教えてあげる。まず選ばれし者っていうのこの大陸で生まれた≪能力者≫のことよ。」

選ばれし者というのは能力を持って生まれ来た人のことなのか

「そして一人一人に、呼び名があるのよ。」

「呼び名?」

ライラに聞き返すと

「あなたにもあるでしょ呼び名が」

そう言われふと思い当たった。

「《終焉の巫女》・《深淵の罪人》・《緋色の女帝》・《無の破壊者》・《疾走の覇者》この五人が大陸の選ばれし者よ。」

「俺とライラ以外はどこにいるんだ?」

三人のことを聞くと

「そのことなんだけどキリマリア王国には、私と《緋色の女帝》が王国についてるわ。」

緋色の女帝と言われる人がいるのか、女帝と言われているから怖い人なのかな?と思っている間に話が続いていた。

「《疾走の覇者》はどちらの国に所属してないの。」

「所属してないっていうのはどういうことだ?」

聞き返すと今まで黙っていたシルヴィーが話しかけてきた。

「マスター、どちらの国にもついていないってことですよ。」

そういうことか絶対に国につかないとダメってわけじゃあないのか

「そして最後に《無の破壊者》なんだけど」

急にライラは黙り出したので

「どうかしたのか?」

と聞き返すと

「《無の破壊者》はトライム帝国の最強と言われている人よ。そして今現在で選ばれし者の中で一番強いと言われているわ。」

選ばれし者の一人であるライラがここまで言うのだからよほどの実力者であるのだろう。

「私が知ってるいる限り一人一人の能力のことなのだけど…」

と行ったところでゴーンゴーンと鐘が鳴り出した。

するとライラは外を見てから立ち上がり

「この話はまたあとでしましょう今から少し用事ができたわ。」

と外に出ようとしたので

「どこに行くんだよ」

ライラの方に声をかけライラはこちらを横目に

「《緋色の女帝》を迎えに行くのよ」

と言い放つのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ