プロローグ2
錬金術を極める為にここにきたのに…。
多くの才能が集まる魔法学園において召還科、錬金術科に入る事ができれば将来約束されるという。
召還を極めれば万の軍勢に匹敵する戦闘力を身につける事が出来る。
錬金術を極めれば一生困る事がない金を手にする事が出来る。
そうまことしやか囁かれているのだ。
この国で…いや世界中の民達の間で囁かれているのだ。
その為に親達は子供達に期待する。
自分の子供が物心つくと必ず魔術の適性検査行う。
そして自分の子供に魔術の適性があると解ると近所にある魔法学校に本人の意思とは関係なく入学させられるのだ。
自分の子供が召還、錬金術に適性があると解ると狂喜する。
そして魔法学校の高等学校、専門学校といわれる王立魔法学園に入学させる事を夢見るのだ。
中には期待し過ぎて精神を壊れる子供も少なくない。
その中で錬金術の高い素養がある事が解り学園に入学させられ主人公は幸か不幸か入学した直後にもう一度行う審査で召還にも適性がある事が解り強制的に召還科に入れられた主人公の物語である。
「うがーーーぁっ!」
「うるさいっ!」
「俺は錬金術科に入る為にこの学園にきたんだぞっ!何でこんな事になったんだっ!?」
「知らん」
「召還に高い素養ある者が数十年いなかったからそのせいじゃねえか?」
「…俺は不幸だ…。」
「「嘘つけ」」
何でこうなった…