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水底へ
ジリジリと日差しが差し込んでくる
私は海水浴場にぷかぷかと浮かんでいた
小さな波音は、周りの騒音が全て消しさった
ここから逃げたいと思った
私の身長ほどのサーフボードを借りてひたすら遠くに漕いだ
静かになった
心地良い波音と、私の息だけが聞こえた
少し眠ることにした
大きな汽笛の音で目が覚める
船はすでに通り過ぎ、途方に暮れ夕日を眺めていた
やがて満点の夜空が私を迎える
見惚れていたら、波に足を掬われた
絶え間なく海水が流れ込んでくる
苦しい
泳ぎ方を知っているはずなのに
どうしてだろう
もがけばもがくほど苦しい
最期には、沈んでいく感覚だけが残る
どれほど経っただろうか
きっと底なんだろう
暗い、何も見えない
ゆっくりと溶けてゆく
少し心地が良い




