夢の中で
夢の中で
言葉を紡いでた
紡いだ言葉を
人が見て
あーでもない
こーでもない
と批評する
責められてるわけではない
貶されているわけでもない
解釈の仕方を議論して
表現の仕方を議論して
結論を出して笑い合う
不思議な不思議な空間だった
夢の中で
言葉を紡いでいた
紡いだ言葉は
夢の中で
ここにはない
どこにもない
探したところで
何一つ思い出せない
欠片すらつかめない
ありえないはずの議論をして
楽しかったはずの記憶があって
寂しいけれど笑えてる
不思議な不思議な感覚だった
創り出したその世界は
いつか形になるのかな
夢の中で仕事もしていた
目が覚めたとき一日が終わった気分だった
時計を見ると深夜3時だった
もう一度眠ると夢は続いていた
何を忘れたかったんだろう
何を伝えようとしてるんだろう
何日かの夢は
でも、目が覚めると消えてしまうのだ