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その声なら

作者: タマネギ

その声を聞くと、

いつまでもそばに

いて欲しくなる。


なんだか憧れている

魂だけで、浮遊して

しまうようで。


無いものねだりで

生きてきた自分でも、

その声を聞ける。


すっと聞いていても

許される人になれて、

ほんと、幸せだ。


好きな人だから、

声を聞いていたいし、

声が優しい。


声が優しくあるから、

好きが大きくなって、

一緒にいたい。


聞こえるって、

今、会えない季節には

大切なものだな。


なのに、その声から

ときどき、嫌な言葉が

発せられる。


それは言わないで。

わかったと言って

くれてたのに。


つまりは、それを

言うことに抵抗がない、

約束を忘れている。


ああ、そうか、

ああ、それほどでも

ないんだとわかる。


自分のこと以上に、

相手のことを覚るなど、

無理な話だ。


言われるたびに

寂しくて、悔しくて、

しばらく凹んでいる。


こんな自分が

嫌にもなるから、

よけいに引きずる。


自分の嫌がることを

忘れるくらいの、

図太さになりたい。


誰かの嫌がることを

忘れないでいる、

たくましさが欲しい。


好きなその声なら、

言葉をすべて、

ありのまま聞きたい。

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