『泥炭の血脈から外れた』・・・『詩の群れ』から
『泥炭の血脈から外れた』・・・『詩の群れ』から
㈠
俺は、宮沢賢治の、何かの詩に、泥炭という、言葉があったと、記憶している。
そうか、そればかりの、一種の記憶だろう、だろうだ。
しかし、宮沢賢治と、泥炭の解釈は、恐らく違うだろうな。
何、それは、一体、どう違うんだい、え?
㈡
そうなんだ、それが、俺は泥炭の意味をはっきりと知らない、寧ろ、響きで、解釈している。
そうか、所謂、感覚的リズム詩に、於ける、泥炭の感性だな、だろうだ。
だろうだ、だから、泥炭の血脈とは言え、俺は、異質な、泥炭なんだよ。
分かったようで分からないな、しかし、それならば、お前なりの、泥炭でいろよな。
㈢
そうなんだよ、俺は、泥炭の血脈から、派生して、外れた、一種の異質者さ。
ならば、新しい世界が、泥炭にも、開けるだろう、だろうだ。