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42話 やらしい影

地面に生じた影は一人でに解け始め、鋭い牙に再形成されていく。

 それは形をとるとすぐに飛び出してこちらに飛んできた。


 それを剣でいなそうと思うと


『リフレイム』


 燃える地面の火勢がいきなり強くなり火柱を上げる。

 回避とともに影を往なすが影への対処が甘くなっていたのか、腕にかすり傷を負う。


 影の初速が早いことで忙しなくなり、無傷で回避するのが難しくなっている。

 防戦一方にならないように攻撃を仕掛けようとするが、体を凍結させる吹雪が舞い、こちらの攻勢を減衰させられる。

 三つのアーツを組み合わせて発動させることにより、隙が見当たらなくなり、非常に厄介だ。

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