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35話 ガバガバな供述



 白々しい……。

 何が変わった経歴がないだ。

 神についてのあれや、これやを知っている時点で異常だというのに。


「神は特別なものではないのか?」


 こちらが鎌をかけるとハーデスは苦り切った顔をした。


「師匠以外の神に直接の交流もありませんし、別段神の事情に精通しているわけではありません」


 こちらの話を打ち切るようにそうぴしゃりと言うと、


「それよりもあなたはどこまで加護を授かったんです? あなたのことですから、もう加護をすでに受け取ったんじゃないですか?」


 そう続けて、あからさまに話をそらした。

 おそらくこの話の先に私に知ってほしくない事柄があるのだろう。


「そんなことよりもなぜ貴様が神のことについてなぜ知っているのかについて私は知りたい」


「知って何になるというのです?」


「貴様への疑念の払拭や今置かれている状況がしっかりと認識できる」


 わたしがそう進言すると、こめかみを指で少しなぞりハーデスは思案気な顔をした。

 言葉に窮しているようで、その姿に若干の焦りが見て取れる。

 ハーデスの言葉を待っていると、こちらの様子を眺めながら黙々と紫煙を吐いていた武神が葉巻の火を消した。


「ハーデス、お前の手際が悪かったな。もう話すくらいしかできることはない。たったと話しちまえ」





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