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25話 渡る世間は邪神ばかり

 邪神の言葉に思わず、嘆息しそうになる。


「ならばなぜ私はここにいるというのだ。お前以外にだれがこの世界に連れて来られる?」


「善神が出来るでしょう……? あなたも大方悪認定でもされてここに来たと言ったところじゃないんですか」


 邪神はとぼけた様子もなく、無表情でそういう。

 本当にこちらをこの世界に連れてきた覚えがないようだ。


「本当に覚えがないのか?」


「覚えがありませんね。まあ、私がやってないとは断言できませんけど」


「覚えがないのに、やってないとは言えない?」


 私はいい加減な物言いに苛立っていたせいか、思わず邪神の言葉を反復してしまった。

 すると邪神はこちらから面倒そうに嘆息すると、そっぽを向いた。


「別に事実を伝えただけで他意はありません。ジキルを王神から落とす瀬戸際の世界の私なら、不安要因を排除するために善神の使徒を異界送りにするくらいやるかもしれないというだけのことです」


「瀬戸際の世界とはどういうことだ?」


「ジキルが神々の争いで七度目の敗北を迎えさせ、私が王神になる世界です」

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