表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/179

9話 魔王を襲う理不尽なプライバシー侵害

魔王についてどれだけ知っているんだ?」


 武神は小さくなった葉巻を皿の上で潰すと、新しいものを取り出して、口にくわえる。


「ガイアが魔王であることと、大陸すべての国を滅ぼすということです」


「奴の名前と奴がここで成したことだけか……。善神の出し惜しみも甚だしいな」


 武神は紫煙を吐きながら、眉間をしかめた。

 葉巻の味でも誤魔化せないほど、憂鬱な事柄だとその姿が如実に語っている。


「説明することがらが当初よりも増えたが、説明する心づもりだったから大して変わらんと思っておこう」


 武神はそう言ってまだ半分ほど、残っている葉巻を潰すと、また新しいものに手を伸ばす。


「早速だが、お前は魔王をガイアだとみているようだが、魔王はガイアだけじゃない」


「複数人いると?」


「ああ、その通りだ」


 私がそう尋ねると武神は鷹揚に頷いた。


「まあ、いくつもいるっていても魔王の亡骸みたいなものだがな。本来の意識も無ければ、力も全盛期よりも大幅に落ち、名前も変わって、今じゃ『帝龍』何て呼ばれてる」


 帝龍が魔王。

 突飛な話だったが、ガイアの龍化した姿を思い出すとあり得ない話しではないような気がした。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ