エピローグ タヌキとドラゴン(メス)ゲットだぜ!
魔導国の国民たちに逞しい二の腕を見せつけながら政府の再建をするガチムチたちを見つめながらさりげなく、マリーナにラブサンシャインを掛けるが何も起こらなかった。
相変わらずどうしようもないくらいに使い物にならないテイムだな。
実質テイムできたの、アダルマンティーと幼女くらいだ。
アンダー14しかテイム出来ないという呪いでも掛かってるんだろうか。
本当にそんな呪い掛かっていたら幼女専門テイマーだ。
犯罪臭が半端ない。
「おお、魔王、俺は信じてたぜ、ファック」「さすが大陸治められるだけのことはある」「一両日にしてこの国のすべての問題を解決するとは」「さすがだぜ!」
俺がそんなことを考えているとファックマン含めたむさ苦しい反社会勢力構成員たちから称賛の声を掛けられる。
ホモがハッテンジョウに連れていくためにヨイショしてるようにしか聞こえるな。
ここには未練も無いし、ささっと次の竜の居る隣国の途上国に行くか。
「それほどのことでもありません。僕はまだやることがあるのでこれで」
俺はそう言い置いて、ヤ〇トに入ると通路の向こうからアンドーがやって来た。
こっちをガン見している。
「なんですか……?」
「いや、お前て幼馴染とかと付き合いたいとか思うか?」
「幼馴染ですか……。家族に近いようなイメージで異性として見れないから無理ですね」
「……」
俺がそう答えると無言で奴はその場から立ち去る。
指令室に入ると闇のデ〇エルに負けて、魂を抜かれたようなゼウスちゃんを発見した。
遂に紅茶パックが無くなったかなんかだろう。
ゼウスちゃんが話しかけられる様子じゃないので、仕方なく真眼で自分の持っているアーツを確認しているとアンドーが入って来た。
奴はゼウスちゃんの肩に手を置いて「ドンマイ」と言った後、
「次はどこに行くんだ?」
と問い掛けてきた。
「途上国に」
「了解。着いたぞ」
俺が答えると即座に辿り着いた報告を奴はした。