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国で暗殺されそうなので、公爵やめて辺境で美少女専門テイマーになります  作者: 竜頭蛇
テイマー条約第6条 愛を込めたテイムをしなければならない
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25話 激レアテイリュウ

「いまだ!」


 帝龍に向けて網を射出する。

 すると見事網に手ごたえが。


「おお、今度こそ!」「やったね!」


 アンドーとマリーナの激励を受けながら、網に掛かったものを確認する。

 中には……


「テイリュウ№1125.ソウトク―、激レア。やったね、ゼウスちゃん! 激レアテイリュウゲットだよ!」


 ボコォ!


 ガイアが入っていた。




 ―|―|―




「ゼウスさん、あらぬ疑いです! 僕が竜捜索をすっぽかして、政府のことに介入していたなど」


「じゃあ、あれはなんだ?」


 無表情のゼウスちゃんは爆心地みたくなった政府を指さした。


「いや、僕は竜を捜索していたのでそんなこと……」


「あははは! そういえば政府でガイア君会ったね!」


 やだ……、もうこんなの耐え切れないよ……。


 ゼウスちゃんはしばらく俺を無言で鋭い眼光で見つめると、口を開く。


「どういうことだガイア……?」


「そ、それは……」


 パン!


「もういい……」


 ゼウスちゃんはネットを地面に叩きつけると、背を向けて遠くに歩いていてしまう。

 流石に傍目にも怒っているのがわかったので、声を掛けられない。


「お前、あと追いかけてフォローして来いよ、流石に今のはまずかっただろ。半泣きだったぞ、あいつ」


 しばらく見つめていると、アンドーが頭を掻きながらそう口ばしる。

 ゼウスちゃんの眼光が鋭いなと思ってたら、涙ぐんでたのか。


 そうか、さすがに悪いことしたな。

 たかがペット集めとか思っていたが、本人にとってはよほど大事なことだったのだろう。


「すいません、後を追いかけに行ってきます。アンドーさんたちはここで待っていてもらえますか」


 アンドーにそういうとそっぽを向いた。


「すいませんじゃなく、ありがとうて言えよ。アドバイスやったのに損した気分になるだろうが」


「あなた、恩着せがましいですね……」


「……」


「……ありがとう」


 思いの外、人から言えと言われて「ありがとう」というのは恥ずかしかったのでそのまま、返事を聞かずにその場から離れる。

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