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国で暗殺されそうなので、公爵やめて辺境で美少女専門テイマーになります  作者: 竜頭蛇
テイマー条約第6条 愛を込めたテイムをしなければならない
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18話 禁じられた秘匿領域

「ゼウスさんこれから王城に行けばいいんですよね」


「そうだ。あちらにはこちらが魔導国を視察する旨ということで通してあるからな。一度顔を出さねばならん」


「ふう。世俗に居る奴らは色々な手続きにまみえれて忙しいみてえだな。俺はヤ〇トを解体したら途上国に帰らせてもらうぜ」


「アンドーさん。まだ龍捕獲用のアーティファクトを貰ってないんですが。それを頂けないとこのアーティファクトは返せませんよ」


「そいつが無くても正攻法で返ればいいんだよ。……てお前どこから取り出してんだ、ボケぇ! お前今ブツ取り出した場所言ってみろ」


「何を言わそうとしてるんですか! セクハラですよ、アンドーさん! サイテーですね」


「お前がサイテーだよ」


 俺がブツを取り出してから情緒が狂い始めたアンドーは体をぐるぐるひねり始めると「うおおおお」と苦悶の声を上げ始めた。

 まだかろうじて自戒の精神だけは残っているようだ。


「お前パンツの中に収納する奴があるかあ……。こっち近づけるなうわあああああああ!」


「仕方ないでしょ……。あなたが狙っているのですから。懐に入れれば寝込んでいるうちに奪還されるし、ポッケもまた同じ。ここしかなかったんですよ、安全であなたに狙われにくい場所は!」


「だからと言ってお前……。手段選べや……。人の私物をパンツの中にとかアウトだろ。 隠すのに全力尽くしすぎじゃボケエ。お前はジ〇ン軍のスパイかあ」


「アンドー落ち着け。洗えば大丈夫だ。今、船内から水を持ってきた。これで洗えば……」


 プシュウウウ! バゴーン!


 俺が右手に持っているブツにゼウスちゃんが水を掛けると、煙を上げて爆発した。


「ゼウス、テメエ。真面目そうな顔してるだけで、ほんとはバカだろ!」


「アンドーさん落ち着いてください。我々は悪気があってこんなことをしたわけでは……」


「悪気がなくても限度がある。もう知らん、俺は帰る!」


 プンスカプーン!と言った感じで、ヤ〇トを片付けるのでもなしにアンドーは地団駄を踏みながら路地の向こうに消えていく。

 あれは完全にキレてるな。

 追いかけてもだめだ、時間をおかねば。


「ファーック! 魔王話を聞いてくれ!」「魔王様コイツではなくこちらの話を! マゼンタ、テメエ! このボルゾン様の頭を掴んでじゃねえ。俺の収入はお前の五倍だぞ!」「お前らマゼンタさんにあてずにボルゾンの野郎を撃ち落とせ!」「ボルゾン様をお守りして、マゼンタを撃ち落とせ!」


 そう思うと甲板の上に魔弾をたかられながら、二人の暑苦しい男が這いあがって来るのが見えた。

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