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国で暗殺されそうなので、公爵やめて辺境で美少女専門テイマーになります  作者: 竜頭蛇
テイマー条約第6条 愛を込めたテイムをしなければならない
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4話 最新式GPS・MAO

「ガイア、疑問なのだがお前は奴らがどこにいるのかわかっているのか?」


 そう言えば、勝手に王城に居るて目星をつけていたが、そういう訳でもないか。

 ママはいるかもしれないが、ピンクがいるという保証はなかった。


 俺は魔力で前面に放出して跳躍のブレーキを掛けると地面に降りる。


「いきなり止まるな。驚くだろう……」


「いや、勝手に王城に居るかなと思ていましたが、やはり違うかなと考えなおしたもので」


 奴らがいるだろう候補はかなりあるし、わざわざ探すのもめんどくさい。

 アーツの『禁術』でも試しに使ってみるか。


「俺がクリムゾンと母上を見失うのを禁ずる」


 ――沌神帰蝶補足失敗、ミルフィ・フォース補足成功


 視界が歪み初めた。


「ゼウスさん、ちょっと」


「な!? い、いきなり何をする?」


 何か起こると察しったので、ゼウスちゃんの肩を掴んでこちらに寄せる。

 すると殊更に歪みがひどくなり、周りがぼやぼやになってしまった。

 なんだこれは?と思うと歪みがどんどん修正されて、全く知らない場所につったていた。


「どこですか、ここは!?」


「こっちが聞きたい!!」


 俺が驚きの声を上げると、ゼウスちゃんが怒鳴る。

 理不尽極まりない。

 一応禁じた内容的には奴らが見える地点まで行くようにしたつもりだが。


 俺の目の前にはデカい前衛芸術じみ屋敷しかない。

 いや待ってよ。

 窓が正面にある。

 中を見ると、三人の女が茶をすすっていた。

 面子は、ママ、ピンク、前回マタギの森であった厨二少女だ。


「よし!! 成功した!!」


 禁術見事成功したことに、俺は歓喜の叫びとともにガッツポーズをとる。


「声がデカい!!」


 ゼウスちゃんに怒鳴られ、そう言えばドッキリに挑戦中だったことを思い出した。


「そういえばそうでしたね。でもゼウスさんも声デカ」


「何よお! 外がクソ五月蠅いじゃない! 近所迷惑ね、ブッコ〇しに行ってくるわ!」


 そう言おうとすると、窓からピンクがテーブルを叩き割り立ち上がるのが見えた。


「ガイア、茂みに隠れるぞ!」


「ゼウスさん、だから声がデカ」


 ボコォ!


 俺はゼウスちゃんのエルボーを食らうとそのまま茂みの中に二人で隠れることにする。

 するとザッ、ザッとピンクが草を踏みしめてこちらに近づいてくる音が聞こえた。


「どこにいんのよおぉぉぉ! 隠れてもわかってんのよオオオ!」


 ピンクは俺らとは逆方向の茂みにに脅し文句を決め込む。

 絶対お前分かってないだろ。


 俺が内心で訝しんでいるとピンクは茂みをしらみつぶしにあさり始めた。

 結構まめだなコイツ。


「ゼウスさんこのままではバレます。ネコの鳴き真似的な何かを」


「フー! シャアアアアアア! フー! ビャアアアア!」


 なぜ喧嘩中のネコ……。

 しかもクオリティが異様に高い。


「うん? 何よ、ネコが縄張り争いしてただけだったのね」


 ピンクはやれやれだぜみたいなポーズをとると踵を返した。

 あぶねえ、なんとか誤魔化せた。


「ネコ、ネコ、泥棒ネコ……。帰ったらカエサルは殺処分ね」


 ピンクは不穏な言葉を残すと屋敷の中に戻っていくのを見送ると、俺たちは茂みから外に出た。


「さて、ゼウスさん。最初はどういきます」


「先手必勝、こういく!」


 そういうとゼウスさんは剣をバチバチさせて大上段に構えた。

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