プロローグ まさかの裏切りNTR
俺は大会が終わった後日からディオグランド総督に任命され、政務に追われてていた。
俺の任命した当の本人である兄マンティーはグランプリの優勝者兼建国者として連日連夜水晶で姿を見せているのでなんだか余暇を楽しんでいるようで恨めしい。
それに水晶で兄マンティーは孤児院に寄付とか言ってたので、奴がロリコン牧場でも作るのではないかと気が気じゃない。
俺が無駄にデカい椅子に座ってそんなことを考えていると、ガチムチ・ハタラキスギジャネーノが扉を開けて部屋の中に入ってきた。
「総督、大変です。兵士たちが村娘たちにアピールするために調子に乗ったら、大破しました」
「彼らに不可能は在りません。大破したまま勤務させてください」
「そこまで酷使いただけるとは光栄の至り。やはりあなたは労働の神ワタミーの生まれ変わりなのですね」
俺が適当に指示を飛ばすと満足した顔をになってハタラキスギジャネーノはガイア専用総督室から出ていく。
今日の政務はこれで終わりだ。
一日30分労働……。
長いな。
もっと短縮しなければ。
奴らにクズの呼吸、参の型「ブンナゲ」を繰り出し、かなり労働を節約したが、それでも俺に理想とする一日3分労働にはほど遠い。
これを達成するにはクズの呼吸をすべて習得する必要があるかもしれない。
それが達成できれば俺が美少女をテイムに行ける時間は23時間57分。
一日の大半をテイムに使える。
ここまで行けば確実に美少女を一人や千人くらいはテイムできるはずだ。
「あんた、仕事サボってなにやってのよお! 早くあたしが作るように言っておいた自警団『NTRバスターズ』を作りなさいよ!」
俺がテイムの計画を立てっているとピンクが入ってきた。
「うるさいな。NTRバスターズなんてお前にしか需要が無いだろ。そんなわけ分からんもん作る必要性がないよ」
「あるわよ。あんたあの時の悲劇を忘れたの?」
奴に言われたことで、ナイスバディに間男の股間に顔を埋めていたことを思い出す。
「くっ、……作るべきだというのか!?」
「あんた、手に平クルクルね。まあ作って来れるならなんでもいいけど」
「じゃあ早速NTRデストロイヤーシステムを構築にかかるか……」
俺が早速準備にかかるためにたちあがり、踵を返すと
ビュン! ドサァ!
という音が聞こえ、振り返るとピンクの胸にゼウスちゃんが顔を埋めているのが見えた。
NTRだ。
ピンクの野郎……。
開始3秒で俺のことを裏切りやがった。
なにがNTRバスターズだ。
お前がNTRじゃねえか。
「ガイア、ゼウスがいきなり黒い穴から落ちてきたのよ。誤解よ」
「なんだというのだ、いったい? ガイア!?」
「問答不要だ。お前らは極刑だ」