18話 所詮、奴は先の合コンの敗北者
すいません、下痢でダウンして昨日の深夜に番外編投稿できませんでした。
早速視界の中にいるガチムチ三人衆に真眼をかける。
細々としたステータスが表示されると心理テキストが表示される。
『ウホ、良いオンナ!』『ウホ、良いオンナ!』『ウホ、良いオトコ!』
ダメだ。奴らは白の様だ。
他にも女好きしそうなやつらはいるのだが、いかんせん混沌の坩堝の中にいるから真眼をかけるのは難しい。
「クリムゾンさん、落ち着いてください! 精霊二人のライフはもうとっくにゼロです!」
「キエェェェェ!」
ヘルメスの制しも空しく、ピンクは縦横無尽に精霊様とカエサルの二人を蹂躙して、火の粉で丸焼きにしている。
「あらやだ、火の粉で小麦色になってとてもジューシー」
下町のマザークイーンことゴーダさんに、総菜を買うような感じで二人は頭をわしづかみにされて回収されて行く。
さすが下町を牛耳るだけのことはある。フォロースキルが化け物だ。
一応彼女に限ってそんなことはないと思うが、一団の中から離れていく彼女に向けて真眼をかける。
『あとはヘルショーユーとニュガサワネギを取って来るだけね』『人生50年下天の内――』『グルータスお前もか!』
どうやら奴らはゴーダさん家の晩飯になるらしい。
俺は奴らの背を見送り、冥福を祈るとともにピンクどもの近くにいる一団の様子を見る。
仲裁してた連中が早くばらければいいんだが……。
「ふう、ゴーダさんのお陰で収まったみたいですね。では皆でガイア打倒の作戦は練りましょう」
「作戦? そんなの練る必要ないわよ」
するとヘルメスの申し出をクリムゾンがすげなく断る様子が見えた。
「ガイアは所詮、先の合コンの敗北者よ……!! そんなの練るまでもなく、既婚者のあたしならひねり潰せるわ……!!」
合コンの敗北者……!?
なんだそれは……。
俺はここ最近合コンなどした覚えが無いぞ。
ブラフか?
いや、もしかして俺に気付いてないだけで、すでに合コンが行われていたというのか?
そんなわけ……。
絶対に合コンなんかした覚え無いぞ! 絶対!
純度100%の嘘だろ。 ピンクマジ許せねえ。
「取り消せよ、今の言葉……!!!」
俺は森を抜けて、ピンクの前に立った。