表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
国で暗殺されそうなので、公爵やめて辺境で美少女専門テイマーになります  作者: 竜頭蛇
テイマー条約第五条 テイムしたものとはいかなる時も共にあらねばならない
107/179

8話 殺意で始まる初デート



「魔王様、テロリストを捕まえられたのですか。一体どうするおつもりです」


 セールスマンが俺の連れてきた脈ありナイスバディを見て、そう尋ねてくる。

 無論、祝うにきまっている。

 初デート記念だ。祝わない方がどうにかしている。


「そうですね。祝いに赤い花火でも打ち上げたいと思います」


「赤い花火。なるほど、見せしめに断頭台で処刑するというのですね」


「セールスマンさんは面白いことを言いますね」


 俺はタチの悪い冗談を言うセールスマンを軽く流し、なぜか全力で逃げ出そうとするナイスバディの腕をつかむ。

 どうやら冗談が通じないタチらしい。

 そこらへんの酒場をはしごしてそうな見た目をしているが、人は見た目によらないようだ。


「落ち着いてください。言葉のあやと言う奴です。ただの花火だけで人を処刑などしませんよ」


「あんた……。あたしを人とも思てないのか!?」


 ナイスバディは癇癪を起したようにそう俺に叫ぶとぐいぐいと外に向けて走り出そうとする。

 クソ、どこかで拗ねられるようなことを無自覚にしていたらしい。

 機嫌を取らねば。


「いえいえ、アナタほどすばらしい人間はいません。艶のある茶髪に、宝石のような瞳。この国に居る全員に是非とも見せつけたいです」


「もうだめだ……」


 俺がご機嫌伺いの作り笑いを浮かべてそういうと、ナイスバディは諦めたように遠方ダッシュをやめた。

 やっと落ち着いてくれたらしい。


 ここからが勝負だ。

 ナイスバディを楽しませて、好感度を上げなければならない。


 まあまずは妥当な線としてトライアスロンの白熱した場面を見せて、一緒に盛り上がるといったところか。

 確かアダルマンティーと兄マンティーが結構な盛り上がりを見せていたはずだ。


「セールスマンさん、水晶の映像は任意で変えられますか?」


「ええ、このボタンを押せば変えられます」


 セールスマンは徐に机の脇に置いてあった箱を俺に渡してきた。

 中を開けるとボタンがいくつもあり、端の一方に先頭、もう一方に最後尾と表記してある。

 俺は兄マンティーたちがいるだろう先頭のボタンを押す。


「ふん、つい本気を出してしまうとは我としたことが」


「お父様がまさか体中に重りをつけてるとは……」


 そんな声が聞こえると思うと超巨大水晶に全裸の兄マンティー(変態ヤロー)がドアップで表示された。

 変態のせいで好感度アップ作戦が一瞬で瓦解した。

 変わりに、デート開始わずかで男の全裸を彼女に見せつけるド畜生の称号ゲットだ。

 俺は兄マンティーをコ〇スことを心に決めた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ