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国で暗殺されそうなので、公爵やめて辺境で美少女専門テイマーになります  作者: スイセイムシ
テイマー条約第五条 テイムしたものとはいかなる時も共にあらねばならない
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4話 ご苦労、お前は用済みだ!

 ギルティな輩たちは行動力の塊の陽キャとガチムチを犠牲にすることで、吹雪の壁と落とし穴の群れを越えて、小屋の中に至っていた。


 俺はその様子を会場に設えられている超大型水晶から眺める。

 小屋に入った参加者の様子とまだ吹雪の中で落とし穴と格闘している参加者の様子が一定の間隔で交互に映されていく。


 小屋に入った参加者の中にホモの姿を確認すると奴が怪しい行動をしていることに気付いた。


 奴は落とし穴の位置が書いてある地図を真っ先に発見するとそれを、窓から小屋の外にぶん投げた。


「た、大変です! 皆さん、外の参加者が襲撃を……! このままでは狙い打ちです! 早く外にでて吹雪を抜けましょう!」


 それから迫真の演技で嘘をつくと、防寒具を着て小屋の中に居たガチムチたちと共に、小屋の外に出た。


 なんてやつだ。あれは東方で隆盛を誇っているノームラ流クズコンボ『オマエハヨウズミダー』の構えだ。

 ホモは一体いつあれを習得したというのだろうか?

 いや、俺が知る限り奴が東方に行ったという噂など聞いたことがない。

 ということはホモは独自であの境地に至ったということ……!

 なにも教わらず、絶望的なまでのクズの感性のみを頼りにして、あそこまで。


 間違いない奴はクズの天才だ。


 ホモは防寒具を手に入れて用済みになったガチムチたちを、落とし穴に誘導すると


「あ、足首があああああ!」


 といきなり絶叫して、ガチムチたちに体当たりを決めて落とし穴に落としていく。


「ヘルメス様、なにをおおおお!」

「ヘルメス様ああああ!」


 ガチムチたちは悲鳴上げて奈落の底へ。

 ホモはチラと穴をみるとその場からダッシュで逃亡。


 クズコンボを決めてからの逃亡による見事な残身。


「ヘルメスさんに5000万GPをあたえます」

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