俺にも好きと言ってくれ。
「おい、ミッチ。誰の許可を得て人のベッドに寝転がってるんだ。」
「えー、だめ? 幼馴染なんだから今更遠慮しなくていいよぉ。
枕の下からあーゆー本が出てきても、
あっ男の子だもんね、って思うだけだし。」
「ねぇよ。」
「はいはい、隠さなくていいですよぉ。ちゃんとわかってるんだからぁ。
そんなことより、今話しかけられても無理~。」
「ゴロゴロしてスマホいじってるだけだろ。俺が誰のメシ作ってたと……。
今すぐこっち向かないと、全部一人で食うぞコラ。」
「あ、それはやだ。あっくんのごはん大好きー。ゴメンナサイユルシテ~。」
「棒読みか。心がこもってないにもほどがある。」
「無理って言ってるのにぃ。今ね、マンガ読んでるの。
web連載の、今日更新されるやつ、超待ってたんだもん。
はぁ~、もうホント尊い……。
この流れからの佐々木先輩(登場人物)のこの笑顔……可愛すぎる。
ツラい。好き。好きすぎる。何度読み返しても止まらない。」
「誰だよ佐々木先輩。とっくに読み終わってるんじゃねぇか。
ほら、下行くぞ。オムライスできたから、冷める前に食え。」
「もぅ、あっくんはいつもマイペースなんだから。
仕方ないから行ってあげるよぉ。オムライス、オムライスぅ~。」
「おい待て、俺を置いていくな。
……ったく、誰がマイペースだよ。
俺はお前に振り回されっぱなしだっての。」
「ふふ、知ってる。あっくんは昔からずっとそうだもんね。
一途で健全な男子高生のあっくんは、
幼馴染の超絶美少女ミッチちゃんのことを、
どう思ってるんだっけ~?」
「ちょ、調子に乗るな。自分で美少女とかやめろ。」
「ほらほら、ちゃんと言わないと聞こえないよぉ。ねぇ、あっくん?」
「……わかってるだろ。」
「あーあ、今言ってほしかったのにぃ。照れ屋さんめー。さ、オムライス食べよ~。」
俺の幼馴染の超絶美少女(自称)はいつもこうだ。
ああ小悪魔め。
いっそ俺がオムライスだったら報われただろうか。
ほぼ会話文でイチャイチャ。
頭をからっぽにして読むべきものができました。