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マリアージュの場合 卒業式

さて、性格がかわってきているマリアージュです。

中の人の性格もかわってきています……

色々あったのだけれども、学院は卒業しておいた方が良いと父母に言われて、当日のみやってきました。


だって、わたくしは既にすべてにおいて卒業程度のものはできておりましたもの。

殿下の代わりにやることが多過ぎて、学業はさっさと終わらせておきました。

ですが、常に抱き寄せている方がいらっしゃるのでわたくしは側に寄ることさえ控えておりましたし、訳のわからない取り巻きの嫌がらせに目を光らせるのにも疲れきっていたのであれからも学院には行かないでいたのです。

もちろん教師の方々には事情を説明して卒業資格だけは得ておきました。何を言われるかわかりせんから、自衛だけはおこたりませんわ。


病気のあとにすっかり性格が替わったわたくしですが、家族は死ぬほどの辛い経験をしたからだと思ってくれているようです。

中身が違うのを、申し訳なく思っております。


さて、実家から直接学院の卒業式に来たのですが、エスコートはなぜか父ですの……

一人でも大丈夫と申したのですが、あれからずっと過保護のも程があるのではと思うぐらい、過保護です。


とりあえず、制服ですので目立ちはしないと思います。

たぶん……


視線を感じますが、それはきっと父のせいだと思います。



卒業式は何事もなく進みました。

まあ、例の方々が何か言っておりましたが、すでに婚約は無かった事になっているはずですので、無視をしました。

ええ、全くなにもわたくしは観ておりません。


何やら学芸会の出し物があったようですが、目に入っておりませんので何も知りませんわ。


色々な方々と、卒業の挨拶を交わしたら、次は成人の夜会ですわね。

一度、家に戻って支度をしなければ……



男性は寮で支度ができるでしょうが、女性は本格的に着替えますのでだいたい王都の自宅で用意をします。


成人の夜会は大体の貴族の女性にとって一度きりの未婚の最上位の正装です。

だいたいはこの後すぐに結婚するのですから。

わたくしも幼いときのからの婚約でしたから、卒業後は直ぐに結婚する予定でしたわ。そのためにあらとあらゆるものを、幼いときから詰め込まれ、王家のものとしての振る舞いをこの数年間に叩き込まれていたのですもの。あの方がいくら暴力的に指導していても、手袋で隠れるところ以外に傷をつけなかったのもそのためですわ。


さあ、家に戻りましょう……

何故かしら、憎々しげにこちらをみる第三王子とその取り巻きがわたくしの行く廊下の先を遮っています。


「悪いがエスコートはできない」



あら、そんなことは当たり前ではないですか。すでに婚約者では無いのですから。


ついに、次はざまあ回です。



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