第5話 未来の男の名前
タイムマシンの中はいたって普通の車の中と変わらない。
『なぜ車がタイムマシーンなんだ?』
『まぁ一つは移動に楽なとこですね、まぁ他にもカプセル型、ロケット型、固定型があります…でもすべて作る途中で暗殺開発チームが全員暗殺されたので…』
『過去で潰されたのになぜ知ってる?普通は未来がぬりかえられてわからないんじゃあ?』
『それは言えません…』
こいつ何か隠してる、しかし今は知る必要がないので俺は他の質問をすることにした。
『そおいやお前は誰だ?名前も何も聞いてなかったよなぁ?』
未来から来た男はかけていたサングラスのよぉな物を取りながら言いました『僕の名前は熊沢亮です。』
ちょっとまて、こいつ何言ってんだ?熊沢亮?
その名前は俺が18年間共にしてきた名前じゃないか……しかも顔を見て驚いた、俺と顔が瓜二つである。強いて言うなら俺の顔より少し美化されている。
『俺と同じ名前だが……何で?あと顔……』もちろん聞きたくなるのは当然である。
『それはまだ言う事はできないんです…すいません。』
まぁあえてここでは聞かないでおこう、と言うか衝撃のあまり聞く事ができなかった。人間誰しも自分と全く同じ人間が急に自分の前に現れたら言葉を失うだろう……
一通り質問が終わった。
そしてタイムマシーンが動き出す。思ったよりタイムマシーンの動きは普通の車の動きと変わらない…しかし今分かるなかで違うのは、他の車からはこのタイムマシーンが見えない……ただそれだけである。