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気持ちに気づく



タッタッタッ


走る。走る。走る。


なぜか悔しくて涙が出てきた。


悔しいことなんて何もないのに。



隼人と一緒に帰ったあと、急いで伊豆の所へ向かった。

早く伊豆に会いたかった。なんでかはわからないけど落ち着くあの場所に行きたかった。



なのに、伊豆が隼人とのことを言うから。

若いから恋の一つでもせんとの。だって?

若いのと恋がなんの関係があるって言うのよ!

自分はじじいのくせに!じじいのくせに花嫁探してるじゃない!!


隼人とはそんな関係じゃないのに、自分の気持ちがまとまらない。悔しい。なんでこんなに悔しいんだろう。


はぁはぁ。

苦しいなぁ。やっぱり恋をしないとダメなのかな。

花ちゃんはそのままでいいっていってくれたけど……。


苦しくなって歩くことにした。

小石を蹴りながら歩く。

ああ、早く帰ろう。早く帰らないとまた隼人に起こられる。










ボスッ

疲れてそのままベッドへとダイブした。

伊豆にあんなことを言われたのを思い出してまたイライラした。

このイライラをどうにかしたくて花ちゃんにメールをしてみた。



伊豆とのやりとりを知り合いの人っていう風にして今までのやりとりを全部話した。花嫁云々のところは隠して。


すると花ちゃんは「隼人くんとのことを誤解されて苛立ったってことは、その知り合いの人のことが好きってことじゃないの?」


という返事をくれた。


私が伊豆を好き……?

でも、私には好きっていう気持ちなんてわからないし……。と返事を返すと


「それは美景ちゃんが思い込んでるだけじゃないかな?実は恋してたんだよ。じゃ、そろそろ明日ね」


と小さな爆弾を落として花ちゃんは寝てしまった。



私が伊豆を……?

これが好きっていう気持ちなの……?


ああ、どうしよう。

心臓がドキドキしてきた。

眠れない。ドキドキして眠れない。



明日からどういう顔して伊豆に会おうかな。




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