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短編集。『五分間の奇跡』  作者: 鴉野 兄貴


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紅い褌を装備すると女性から熱烈支持を受ける程度の能力

 突然だが『紅い褌を装備すると女性から熱烈支持を受ける程度の能力』なる異能に私は目覚めた。


 一応。私は女なのだが。如何にしようか。


 赤褌なるものはAmazonで買おうと思えば買えるらしい。買えるからと言ってどうなるのだ。私は同性愛者ではない。

 では制服を着て赤褌を装備すればいいのだろうか。一応私はOLをやっているが女同士の視線バトルはそれなりに厳しいので悪くはない筈だが。


 しかし。しかしである。

 Amazonさんの購入履歴に『赤褌。女性用』と残るのは如何なるものだろうか。

 何かのはずみで私の購入履歴を見た奴から『清水さん。赤褌なんですか?』とか言われたらどうしようという話になる。


 鉄道の階段を登っていてOL服からパンチラならぬ褌チラなんてどんな変態優遇政策なのだろうか。ある意味男気溢れる格好だが私は何度でも言っておくが女性なのである。


 陽光を背に股間から紅い褌を閃かせ、『跪け愚民チカンおやじ!!』と階段の上から叫べと言うのか。  

 全く持ってワケが解らない。



 階段の上から『勃起てよ愚民!』などと叫んだ所為で『慈救じく!! 慈恩じおん!!』とか叫び返されたらどうしよう。


 輝く陽光。ひらめく褌。

 吹けよ香水。呼べよ香り。舌禍で叫べ。

『変態! 変態! かげ写し』

 赤く顔を染め叫ぶは『変態!』


 は。いかんいかん。

 何故に能力を使うことを前提にしているのだ私は。


 OL以外で活躍する。

 そうだ。そういう手があった。


 女子プロレスなどどうだろう。変態褌仮面。


 どうして褌にこだわる必要がある。どうせなら人気者のほうが良い。女性から絶大な支持を受ける能力ならば大阪プロレスのように常設リングを閉ざされずに済む。

 よし。ならば政治家になるのはどうだろう。父はヤクザだからシャレにならないのだが父の援助も受けることが出来る。表立っては無理だが。


 紅い褌を閃かせて選挙カーで行進。

 セットアップ! セットアップと褌をセットアップして赤い布をつけた選挙カー軍団を走らせるのだ。

 目指すは女性の雇用拡大。時間枠は0時間で給与全額。

 あれ。それって働いてないじゃん。だめじゃん。



 褌を装備して褌! と叫んで腫れを呼ぶ。

 もとい晴れるのも悪くはない。

 褌がキラキラ光って褌が……。


「山中部長。清水さんがまだうなされています」


「着替えしていたら鍵をかけ忘れていたからね。男の着替えを見てしまった清水君には悪いことをした。逢坂君。もとい春川君。申し訳ないが会議室に運んであげるのを手伝ってくれ。清水君も頼む」

「というか、清水じゃなくて僕は白川ですから」

「そうだったな。清水君」


「そういえばボクが婿養子でした。清水で良いですよね」

「あ~もう! 何でもいいから手伝うづら!」


 我が職場は育児休暇も充実しているし、職場の皆が暖かい。

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