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短編集。『五分間の奇跡』  作者: 鴉野 兄貴


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おしえてくれよ

 この本面白いぞ。

 電車のつり革を握りながら奴はそう言ってきた。

「貸してくれよ」

「図書館行けばあるんじゃないか」


 わざわざ足を運んでやったのにその本は面白くなかった。俺はゲームして寝た。


「茶道やお花って面白いな」

「オカマかよ」


 奴はそこで知り合った若くて綺麗な女と結婚した。俺は相変わらず風俗に通っている。昨日は盛大なハズレを引いた。


「ジム最近行ってるんだ。バレエ教室とかやっていて、面白いぜ」

「金払ってまでして疲れる意味が解らん。カネ使うだけじゃないか。あとバレエ? お前が? えんがちょ」


 最近身体が重い。パチンコも負けた。煙草代も値上がりしている。


「最近大学の講義をネットで見たり出来るので今更はまってさ。学習証明ももらえる」

「アホか。卒業証書もらえないじゃないか」


 この歳になって大学かよ。



 この本面白いよな。

 奴の持ってくる本が面白かった試しはない。しかし。


「ええ? 国からこれだけ幇助もらえたりするのか?」

「昔から言っているのだが」


 ため息をつくやつの態度にむかつく。

 しかし彼は貴重な友人であるので頼み込んでやる。


「そういう事は教えてくれよ」


 奴はこう抜かした。


「毎回教えてやっても『お前の紹介したモノなんてつまらない』っていつも言って確かめもしなかったじゃないか」


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