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短編集。『五分間の奇跡』  作者: 鴉野 兄貴


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ボトルに入った手紙。大冒険ふたたび (感想欄より続編)

 ぽかぽか。ぽかぽか。

 その小さな体の中にお手紙を入れて小さなビンは再び海の上を旅することになりました。


「海さん。お久しぶり。元気だったかい」


 大きな大きな海は小さな小さな瓶を抱いて時として荒れ狂い、時として優しく運んでくれます。

 カモメさんが遠くへ飛んでいくのが時々ビンに映ります。


「カモメさん。このお手紙をどうぞ。人間の男の子の友達になってやってよ」

「僕らはちょっと忙しいし、人間の友達は要らないなぁ」


 ぶわっとビンの身体が持ち上がり、マンボウさんという大きなおかしな格好のお魚さんがビンに話しかけます。


「キミ誰? ボクまんぼう。海のお医者さんだよ」

「僕が欲しいのは友達の友達」


「ふむ。医者はいらんのか」


 マンボウという妙な格好の医者は瓶の身体の汚れを取ってくれました。



「これで当面大丈夫だと思うけど無茶して割れたりしないようにね」

「ありがとう」


 男の子の友達を求めてビンは旅します。


「ねぇ。ビンさん。僕らは何処まで行くんだろう」


 唐突に聞こえたはじめて聞く声。

 ビンは戸惑います。この声はどこからかな。


「ボク。僕だよ。君の身体の中にいる」

「お手紙さんかい。こりゃ初めましてって言えばいいのかなぁ」


「うん。僕はあまり話さないから」

「なんで」


 ビンの問いにおどけて応えるお手紙さん。


「手紙が話したら、誰があえて手紙の中身を読むのさ」

「違いない」


 手紙さんは愉快な子のようです。


「ビンさんはいつもそうだね。人の友達を探してこんな旅をしてさ」


 二人はかつて一緒に旅で出会ったクジラさんの子孫だという鯨さんのお腹の中で一息。



 子孫って言う言葉の意味は子供の子供のもっと子供と言う意味です。みなさんもだれかさんの子孫なのですよ。きっとその誰かさんと誰かさんはお友達だったかもしれません。知らないお友達にあってもびっくりしないで仲良くしましょうね。

 さて、ビンさんとお手紙さんのお話の続きです。


「自分の友達はいないの」

「そう思ってくれる君が友達」


 二人はまた海に抱かれて旅をします。


「さぁ行こう。ボクの友達」

「うん」


 二人は男の子の友達を探す旅を今も続けているのです。もしこの瓶と手紙を見つけたら男の子のお友達になってあげてください。


 おしまい。

「君自身の友達・・・」の問いにビンは、


「そう思ってくれるあなたが、私にとって友達です」

とか答えそう(ほっこり)

(※原文ママ)

投稿者: 貫雪 [2014年 02月 27日 11時 39分] さんの感想より。

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