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短編集。『五分間の奇跡』  作者: 鴉野 兄貴


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陽光の輝きを(あらすじも200文字)

 小さな靴に陽があたる。

 少女は靴下をはくのも適当にお気に入りのスニーカーを履き走り出す。


 電車に揺られ門限前の校門を潜り抜けテスト勉強に頭を悩ませ恋に恋して部活に。

 友と語らう間、靴はずっと靴箱の闇の中で彼女の帰りを待っている。


 やがて歓声と共に彼女の笑顔がある時は涙と泣き顔が覗き、靴と彼女は歩み出す。


 輝くその陽光はかの靴を輝かせ、やがて星々の明かりがすべてを包んだ。


(ナチュラルレインさんのイラストより)

 小さな靴があった。


 朝日が昇り硝子でできた玄関扉から陽光が漏れ、やがて全てを輝かせる。

 人々は寝床から起き上がり、あるものはラジオをつけあるものはテレビをつけ、またあるものは手早く食事の準備を行い今だ惰眠を貪ろうとするものを急く。


 少女は小さな靴を履き、慌てた様子で走り出す。

 走り学び恋して破れ、夢を語って笑い、また歩む。


 ただいま。扉開き明るき声。


 夕日はかの靴を輝かせ、やがて星々の明かりがすべてを包んだ。

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