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短編集。『五分間の奇跡』  作者: 鴉野 兄貴


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彼氏が水虫持ちだった。死にたい

 水虫は皮膚科の指導のもと、適切な処置を!

 夢のようなおつきあい。

 そして甘い甘い恋の果てに結婚して結ばれて、幸せな家庭を築く。

 物語ならそれでハッピーエンドかもしれない……が。


 とんでもない! 私の人生は継続しているのですっ?!


【彼氏が水虫持ちだった。死にたい】


 彼は優しくて穏やかな雰囲気の好青年です。

 何気なく通学中の電車で顔を合わせることが多く、無言で会釈する仲になり、雨の日に傘を借りてしまったりするようになった結果おつきあいするようになりました。


 当時、私は短大生。彼は社会人。


 彼の話すお話はとても新鮮で面白くて、就職を控えて不安に沈むこともある私の気持ちを和らげてくれました。


 イケメンかつ高収入で背が高いことに気が付いたのはおつきあいし始めてからです。決してこれらに惹かれたわけではないです。


 傘を貸してくれて『知り合いが車で迎えにくる』と言いつつダッシュして去ろうとした瞬間に病院帰りの救急車に轢かれて搬送されていく姿にドン引きなどは決してしていません。



 そうして、見舞いに来た私と彼との距離は縮まり家同士のおつきあいになり、無事皆に祝福されての結婚と相成ったわけですが。


 彼は水虫でした。

 ええ。同じタオルは使えません。

 なんでも新型水虫は顔や手、背中に感染することもあるとかなんとかネットで見ました。


 彼曰く、足の水虫と顔の水虫は菌が微妙に違うそうですが、よくわかりません。

 重要なのは彼の手から「はい(あぁん♪)」ができないことです! そう思いませんかみなさん!?

(彼:いや、水虫関係ないし)


 こういうのは恥ずかしいですが、夜の秘め事の時、股間に感染したら凄い悪臭になるかも?!

(彼: 考 え す ぎ で す )


 一番怖いのは、仮に水虫になったら医師の指導のもとに眠気と眩暈の副作用が強烈な内服薬を飲みつつ、足の生爪を剥がして、沁みる水薬とクリーム保護を定期的に何年も行う必要があるということですッ 赤ちゃんに影響があったらどうしましょう?!

(彼:あのね)



 私たちの甘い甘い新婚ライフが白癬菌によって妨害されている件について、白癬菌に謝罪と賠償を要求しなければいけませんッ?! それも早急にッ?!

(彼:……皮膚科いってくるよ。はぁ……)


 一家そろって若くして水虫になったらと思うと夜も眠れず。

(彼:毎晩途中で気絶して朝までぐっすりじゃん)


 家事にも気持ちが入りません!?

(彼:いや、うちのおふくろがやっているでしょう)


 ああっ?! どうしましょうどうしましょう?!

 これが愛の試練なのですねッ!?

(彼:俺が白癬はくせんなら君は妄想癖だよね)


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