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短編集。『五分間の奇跡』  作者: 鴉野 兄貴


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君の将来の話をしよう(ホラーです)

 この話は出鱈目です。

  

 君の将来の話をしよう。


 まぁたわごとだと思って軽く流してほしい。

 君はいくつだろうか?

 まぁなろう読者ならば一二歳くらいから一八歳ぐらいとだ思う。


 君は将来に夢があるか……などと大人たちは言うがいまいち実感がわかないであろう。


 日本国は多大な債務を抱えている。

 まぁほとんどは国内への債務だが借金には違いない。

 それらは君の世代が払うことになっている。

 当たり前だが少子高齢化社会なので君たちの世代への負担はでかい。


 日本国は民主主義を採用している。

 地方の一票格差が違憲だという採決が何度も出ていることをニュースで聞いたことがないかい?


 君たちが成人したら投票用紙をもって選挙に向かうかもしれない。

 日本国の選挙権を持たない君は国外でも投票できる制度が整ってきているのでそちらに投票する。


 ひょっとしたら外国人参政権が地方自治体で認められているかもしれないのでそちらに行くこともあるかもしれない。



 インターネットでは排外主義的な書き込みが多い。

 しかし正直今を生きる君たちには外国籍がどうとかそういうのはあんまり関係ないはずだ。

 君が怒っているのは将来的に自らの利益を害する存在ではないだろうか。外国とか生活保護とかそういうのは別としてだ。

 真面目に働いても働いても収入は思うように上がらず、崩壊寸前の年金制度を支えて生きる。

 おっと将来の定年は七〇歳以上になるそうだ。大変だね。


 私事だが、ぼくは契約書類をよく見る仕事に就いている。インターネットで『出ていけ』とか言われている君。

 君たちの契約数はけして少数派ではない。

 むしろ可也多い。


 インターネットで『出ていけ』と言っている君。

 ちょっと君の名前を調べてみるといい。DQNネームってよく言われている? ラッキーだったな。

 七〇年も一緒に暮らしていると友人やアイドルの名前を子供に付けて当然だ。


 わかるだろ。

 日本人の君でも外国籍由来の名前を付けていることが多い。正直言って、国内の国籍でここまで争うのは無益な話だ。ただ、日本籍の君からみれば嘘をついて居座っているというのが気に食わない。そうでない君たちはその嘘が無いと生きていけない。これは親の世代の負の遺産と言えるね。



 では親の世代の話をしよう。

 まぁ理解できると思うが、君たちより年寄りのほうが多い。

 理由は多々あるが、子供を育てる資金が無いのだ。


 君たちのお爺さんやひいお爺さんの世代はお金がないと言いつつ、なんだかんだで沢山子供を育てているが、これは当時企業が結婚を奨励していたからもある。結婚して身を固めると逃げ道がなくなるので真面目に働くという考えだ。では今の君たちはどうかというと、昇給の見込みは圧倒的に少ない。


 バカらしい話だ。

 君たちのお父さんお母さんは身を削って働いて君たちを少しでもいい大学に通わせようとする。

 そうすることで就職の幅を増やそうと考えてくれているわけだが。


 結論で言えば知識や教養を得ても、多くの優秀な学生の多くは就職に苦労する。理由はいろいろあるのだが、人間がいらないのだ。


 先日将棋ソフトが人間の名人に打ち勝った話を知っているだろうか。プログラムが東大受験に合格するためのプロジェクトもある。

 君が好きな小説も、星新一という大先生の書いた小説を再現するプログラムが生まれつつある。



 人間の得意分野は考えること、機械では採算が取れない細かで総合的な作業を行うことだがぱっと考えてみてほしい。

 プログラムをやれば安泰と思った君は少し正解で少し不正解だ。プログラマーの多くは低賃金で深夜労働、多くは定年を迎えることなく潰れていく。

 かつての人間は機械が進歩すれば皆が働かずに元気に趣味を満喫できる社会ができると信じていたが、どうも君たちの多くはそうならないようだ。


 現実問題として大学を出ているのに風俗産業で働いている人間もすくならからずぼくは見ている。

 容姿端麗で知識も教養もあるのに小汚い親父の股間をしゃぶって日銭を稼ぐ。本来ならそれなりの給与をもらう男の妻として生活していてもおかしくない女性がだ。


 そもそも男の給料が低い。


 昔の男は一家の収入を一人で見ていたので、家事などできなくて当然だったが、昨今はただでさえ少ない仕事を皆で奪い合う形になる。当然ながら2しかない仕事は分けたら1づつだ。

 よって、今の時代に若くて高収入の男というのはほとんどいない。

 いるなら僕の書く漫画の世界くらいだな。



 男の君には理解できないだろうが、女の子の美容代というのはバカ高い。ぶっちゃけると女性の美容代は月三万円を超える。ほとんど容姿に使うのだ。

 月収手取り一五万円ならば五分の一にもなる。とんでもない高額である。

 この上、結婚資金などをためる必要があるとすれば結婚する気がしなくなるね。

 出来たら男の子に払ってもらいたいと思うのは当然だろう。


 では男の子の君。

 お金は貯めているかい?


 銀行にはエコー定期というのがあって、月々の給与を一定額自動的に定期預金にするシステムがある。

 気が付いたらたまっているので活用してほしい。

 パチンコ……ははは。ご冗談を。

 勝つ負ける関係なくああいうのは搾取する側に回るべきだ。

 ちなみに酒もたばこもどんどん値上がりする。君はすごい勢いで働き蜂のように働くが、どんどん娯楽が減っていく。

 カネを使わずに済むのは家から出ないネットの世界だけといったところかな。

 代わりに人生で最も貴重な資産である時間を浪費するがね。


 それでも結婚するとならば数百万円が余裕で飛ぶ。葬式もそうだ。親族の葬式代についてだが故人が死んだと同時に銀行は故人の資産をいったん凍結する。カネがないなら借金をしないといけないぞ。



 おっと。日本の奨学金は実質借金だったな。どうだい? 返済できそうかい?


 君は結婚するための資金を三〇代までにためることが出来そうかい? 無理? そうかもね。


 男の君は化粧代を払う必要が無いのだから、少しは貯蓄しておいたほうがいい。しかしその貯蓄は君自身のためではない。将来の家族のためだ。あるいは親の葬式代になる。

 そう思ったら自分のため、自分の快楽のために使ってナニが悪いのかと思うよね。事実その通りさ。


 でも人さみしくなるときはあるね。

 よってぼくも恥ずかしながら婚活パーティというのに参加してみたことがある。


 ぼくから見て『美人』と言われる人々が可也参加していた。逆を言うと独身だということだ。

 参加条件や募集要項を見てわかったことがある。男は給与しか期待されていない。

 まさに男は甲斐性だ。


 女はというと若ければ若いほどいいとなっている。

 要するに結婚するほど財布に余裕のある男は子供が欲しいということである。



 容姿はそれほど重要ではない。

 清潔で人当たり良ければいい。


 こんなカツカツな生活を続けて、君たちは税金を払い、保険を払って生活する。


 運が良ければ(悪ければ?)結婚をして子供を育てるだろう。

 定年はどんどん増えるし、退職金は減る一方。ご苦労なことだ。


 こんな世の中を変えたいなら、選挙に行くしかないのだが問題点がある。

 ぶっちゃけると君たち全員が投票しても世の中が変わらないのだ。


 何故かというと君たちは絶対的な人数が足りない。全員が投票しても60代の人間の数に足りない。


 勿論いつかは逆転があるが、そのころには君たちの身体はいい加減ガタガタになってる。


 生命保険だと年齢順で評価が変わるが、選挙の一票も若者世代は数倍の価値にしないといけないかもしれないけど現在はそうなっていない。

 これから生活保護予算も削られる一方だろうし、保障もどんどん減っていくだろうね。



 以前、総理大臣を務めた人が外国に行って日本の過去の悪事を永遠に清算すると約束に行った。

 まぁ彼らの世代ではそれがカッコよかった。日本は右肩上がりで弱い人を助ける余地があったし、日本にとって都合の悪い嘘をつかれてもハイハイそうですねと流してあげることができる余裕があったしね。

 ちなみにその元総理大臣はものすごい金持ちだが、自分の財産から出すとは言っていない。


 そ の 金 は 君 た ち が 払 う 。 

 君 た ち が 払 う 。


 大切なことだから二回言う。


 君 た ち が 払 う 。

 君 た ち が 払 う 。

 君 た ち が 払 う 。


 三回でも四回でも言うが君たちが払う。

 具体的に言うと、既に交渉でカタが付いた話だが、それでも払うと彼は約束している。


 自分で払え。

 そう思うだろうが、君たちの税金から払われる。

 彼らは勝ち逃げ世代と言われる。

 実際多額の年金をもらって孫に囲まれて生涯を終えるだろう。

 彼は事実上脱税しまくっているが全然捕まらなかった。

 キミたちはちょっとでも脱税すると後ろに手が回るがね。



 君たちは何人が結婚できるだろうか。

 君たちは何人が子供を残せるだろうか。


 君たちは何人が孫に囲まれて生涯を終えるだろうか。


 大人たちは夢を持てとか、欲をもてというが、変な欲を持つよりこじんまりとした幸せを追求する気持ちになっても誰も本来は非難できないはずだ。

 そもそも夢だの欲だのは彼らが彼らの為に使い使い潰し、出し殻になったキミたちを残してそのまま天国に持っていくのだから。


 おっと。この話は出鱈目だ。


 君たちは頑張って勉学に励み仕事をバリバリこなし、我々を養うため税金を納めて、我々より少ない資金で幸せな家庭を築いてほしいね。

※ インターネットサイトの恣意的なまとめ、マスメディアの行う『興味のある話題を作り、提供して誘導する』手法を用いたギャグなのでまじめに受け取らないこと。

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