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短編集。『五分間の奇跡』  作者: 鴉野 兄貴


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発明王

『老人介護施設の中に幼稚園。生きる希望と次世代の教育に』


 ニュースを見た私は怒鳴った。

「それ、私が先に考えていたのにぃ??」

 予算的な都合で実行できなかったことである。

 あと、NPOとか作ったりお金の管理とか超ダルイ。

 他人のおじいちゃんおばあちゃんの介護と子供の世話とかやってらんないし。


「いつもそんなことを言ってるね」

「うっさい! 知的財産権が今後のトレンドになるとわかっているのに特許関係の既得権益がガッチリしていて、日本の中小企業は特許をあえて取らないという問題が発生しているのよ! 社会変革待ったなしよ!」


「と、いうわけで」


 私は新しいアイデアを出す。


「胸の下に青いリボン、腕に結んで胸を強調する『例のヒモ』に対抗する商品を考えたの」

「ほう」


「脇の下、背中にファンを装備し、お尻にも装備している作業服」

「なにこれ?」

 ふはははは。

 女ものの作業服はもっと可愛くなるのだ。



 脇の下や背中が必要以上に膨みにくいようにする工夫が大変でした。

「試着してみるから、実際に見てよ。胸とお尻と太腿が膨らんで可愛いでしょ! ウエストと足首はほっそりよ!」


 しかも風が循環して涼しいのだ!!! これは流行る!地味に耳の後ろと首周りを涼しくする工夫には頭を使った。あと、ヘルメットね。これはどうしようもないので別枠で涼しいヘルメットを作った。


「えええ。おっぱいにファンつけようよ。ロボットみたいになるし」

「カッコ悪い?! というか、それつけるくらいなら胸の下にするわよ! 汗かくし?!」


「汗かくほど胸に肉ないじゃん」

「おし。戦争だ。貴様そっちに行け」


 しばし喧嘩というか、ちょっとリア充爆裂な話になるので削除する。


「逆噴射したら胸から攻撃的な風が吹く」

「胸がまったいらになるじゃない」


「ロボットみたいでカッコいいのに」

「いい加減その発想から離れなさいよ」



「次の発明はね。顔を化粧する3Dプリンタと、超音波を発していつでもどこでも水と容器さえあれば使える洗濯機」

「それ、外国のメーカーが開発済みだよ」


 ああああん??!!

 日本の特許関係ってどうしてこうなのよ?!!

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