交渉アポを取る表側で その壱
だいぶ放置汗を他人の作品が面白いので…
私には、無理とか思う。
文才皆無テケ等に更新ひっそりと………
力とはどの様な事を示すのだろうか?
其れは、人それぞれの答えが返ってくるだろう。
ただ、単純に武力と応える者も、権力と応える者も数と応える者も居るだろう。
だがそれは、対人と言う常識の中の話であり対異星人となると、話は変わってくる。
圧倒的な科学力!
これこそが本来の力だと今回関わった人々は、主張するだろう。
しかし、ここに大きな勘違いが発生する。
これこそが弱者にとって、現実を無視する大きな力である。
「我は、120光年離れた銀河、惑星β所属移民船団、東銀河探索移民船アルカディア総責任者ルブライト・バフォメット将軍である。 貴方達の星、もしくは国の代表者と話し合いの機会を頂きたい。 この電波を受信したならば同じ電波帯で返信頂きたい」
何度目になるのだろう・・・・そんな呻きをはきながらルブライトは通信ボタンから手を離す。
わずかに、期待を込めメインモニターへと目を向け反応を伺う。
メインモニターには蒼色の美しい星が太陽の光を浴び宇宙の暗闇に浮かび上がっていた。 そのモニターを見つめ将軍は溜め息を漏らす。
いつまで待っても反応を示さないメインモニターに諦め地球の言語形態をチェックする。
「他の言語で試して見るか・・・」
その呻きに応じるようにいくつかの地球言語が自分の目の前のサブモニターに映し出される。
将軍の呟きを聞いた通信担当が気を利かせたのである。
将軍は強面の顔に笑顔を作りお礼を言う。
普段であれば、恐れ引かれるその笑顔も、永い航海と彼の顔に似合わないほどの優しい人柄を知る者であれば、その笑顔を受け微笑み返すことが出来るであろう。
だが、通信担当が女性達だと事情が少し変わってくる。
決して素材は悪くない将軍の顔の作りと、年齢を重ねた渋さに加えその人柄であるギャップに頬を染める女性通信担当を誰もが黙認する。
そして、数種の言語を試したが何も返答を得ることも出来ず戸惑いながらも原因を探ってゆくうちに一部の地域から高度な電波帯を発見するのであった。
「電波帯の発信源は、日本という小さな国から発信されています」
「ふむぅ、その国だけ技術レベルが数段高い可能性は?」
「はい、0とは言い切れませんが、極めて低い可能性があります」
「とすると、考えられる原因は何かね?」
「はい、一つは、偶発的に開発された電波領域である事、一つは、通信システムのみが異常発達している可能性である事、一つは、異星からの干渉による所が考えられます」
「異星の干渉以外は直ぐに調べ・・・」
「ました」
「早いな」
「はい、仕事も家事も得意な女アリスン・リーグです」
両手を胸の前で組み合わせ、目をキラキラと輝かせ上目使いでアピールしてくる姿に若干引きつつ「では、報告を聞こう」と流すルブライトに仕事の顔で報告を始めるアリスンを見ながら、仕事が出来ると言うのは偽りじゃないようだと安堵のため息を漏らす。
「むぅぅ」
報告を聞き唸り声を上げる。 ルブライトにとってその結果は最悪と言える結果でしかなかった。
技術の発達や偶発的に開発された電波領域でもない事が判明し、さらに発信源を特定した所、通信施設のない田舎からの発信だということが判明した。
「異星からの干渉の可能性が強くなったって事か」
結果から考えて地球外生命の干渉が強いと言う結果はあまり望ましくない。
だが此方も、他の星を探すには余りにも時間をかけすぎてしまっている。
ここへ来て、ルブライトが下す決断にアルカディアの民、一万人の運命が重くのし掛かる。
数十秒の思考、その数十秒がクルーに緊張を与え皆の体に力が入る。
ルブライトがゆっくりと息を吐き出すと皆の視線がルブライトへと集中する。
「調査隊を組織し、下へ降りる準備をせよ」
その言葉は、静かな艦内に響き渡り、クルー達の心に希望を与えるには十分だった。
そして、永い航海の中、始めて艦内に活気を与えた言葉でもあった。
調査隊が組織された。
このニュースはアルカディア内に瞬く間に広がってゆく。
情報規制をしていようが、マスコミの嗅覚を誤魔化す事は難しい。
本来であれば、それ程ミスをすることなく抑え付ける事の出来るマスコミなのだが、今回ばかりはその勢いを抑え付ける事が出来なかった。
情報をリークされてから調査隊のメンバーの公開までに一日を待たず、メディアに流されてしまった。
その情報ページを開きながら将軍はため息を漏らす。
画面には自分の画像の他、数人の画像と紹介文が載っており、経歴、出身校などが細かに載っていた。
人々に要らぬ期待をさせてしまうのでは無いかと危惧だったのだが、まさにそのことで引くに引けない状況へと追い込まれる事になるのだった。
無駄な時間でしたか?
この質問ソロソロ辞めたい汗