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10 ~ついに入学よっ!~

ブクマ、有難う御座います。

すみません、更新が一日空きました。

今回から第二章です。宜しくお願い致します。


 学園の入学試験が過ぎ、季節はもうじき春を迎えようとしている。

そこへ、待望の物がミリアーナの下へ到着する。入学試験の結果通知だ。


「ミリアーナ。あなたにお手紙が来たわよ?」

「えっ? あっ! これっ!」


「開けてみないの?」

「うんっ!すぐ開けるっ!」


母から封筒を手渡されたミリアーナは、スタンプの文様を見てどこから来たかすぐに判り、早速ペーパーナイフで封蝋を外す。


(ドキドキするぅ・・・)

カサコソ・・


「どう? ミリアーナ。」



「・・・・・、いやったぁ~~~っ!!  お母さまっ!私、合格だってっ!!  やったぁぁぁっ!!!」


「ふふふっ  良かったわね?ミリアーナ。」


「はいっ!!  お父さまっ!!お兄さまっ!! 私、合格したよっ!!」


バタバタと父と兄の下へ向かうミリアーナ。

満面の笑みを浮かべ、喜びを爆発させるように。


「頑張ったな、ミリアーナ。 おめでとう。」


「うんっ、ありがとう、お父さまっ!」


「おっ? やったじゃないか。ミリアーナ、おめでとう。」


「うんっ、ありがとうっ。 受かったのはきっとお兄さまのおまじないのおかげだよっ」


「ははは。そうか。それは良かった。 無事に合格出来て良かったな?」


「うんっ♪」


その日の晩は家族からささやかなお祝いをしてもらえたミリアーナ。

ミリアーナの心はそれはもうお祭り騒ぎであった。



~~~~~~~~~~~~~~~


合格通知が来て色々と考えたミリアーナは、学園へは寮から通う事に決めたようだ。

そして今は、これから始まる新しい生活に向けて色々と準備を進めている最中だ。


(さあっ、これから新しい生活が始まるのよっ♪ ん~、寮には何を持って行けば良いんだろう・・?

生活に必要なものと・・勉強に必要なものと・・ 着替えは・・どれくらい必要なんだろ?

うん、お兄さまに聞いてみよっ)


コン コン


「はい。 ん?ミリアーナ。 どうしたんだい?」


「ねぇ、お兄さま。 お兄さまは寮生活をしていたでしょ? それでね、どんなものが必要になるのかなって。」


「そうだな・・ そういえば、あまり考えたことなかったな。 ん~、普通に・・身の回りの生活道具だけで大丈夫だったぞ? 着替えは・・そうだな。向こうで洗濯出来るし、十日分もあれば・・大丈夫じゃないかな?」


「そうなんだ。 勉強道具は?」


「ん~、家で使っているものを少しと・・あとは向こうで買ってたな。」


「ふぅん・・そっか。」


「そうそう。 お前、お気に入りの本とか、ないのか? あるなら持って行った方が良いぞ?」


「どして??」


「意外に、暇な時があるんだよ。 そんな時に読めるだろ?」


(ふぅん・・お兄さまって、意外にボッチだった? ま、いっか。)

「わかった。少し持って行くね。」


「あとは・・ うん。そうだね、母様にも訊くと良いんじゃないかな。 他にも何かあるだろうし。」


「ん~わかったぁ  ありがとう、お兄さま。」


(さて・・お母さまになに訊こう? ん~・・)


「ねえ、お母さま。」


「ん?なあに?ミリアーナ。」


「寮に持って行くものなんだけど・・ 生活用品と勉強道具と着替えと・・ あと、何が要るんだろう?」


「そうねぇ・・ それくらいで大丈夫じゃないかしら。あとは足りない物は向こうでも揃えられるだろうし。それに、また帰って来た時でも持って行けば間に合うと思うわよ?

 あとは・・、向こうで出来たお友達に聞いてみるとかでも大丈夫じゃないかしら?」


「うん、そっか。わかったぁ。そうしてみるね。」


こうして、学園での生活を思い浮かべながら準備を進めて行くのだった。


~~~~~~~~~~~~~~~


 学園寮へ入る為に再び王都へと出発する日の朝。近所の知り合いや友人達が見送りにやってくる。


「ミリアーナちゃん、しばらく寂しくなるわねぇ。 勉強、頑張ってね?」


「ミリーちゃん、寮に入るんでしょ? 一人じゃ寂しくなぁい?」

「ミリアーナちゃん、向こうでも私たちのこと、忘れちゃイヤよ?」


「みんな・・ありがとうっ 私、頑張るねっ」


皆、様々な思いで見送りに来ているのだ。

そして、馬車がやってくる。

今回は乗り合いの馬車で一人で王都に向かうことにしたミリアーナ。

王都には母の実家があり、伯父もいる。何かあれば頼る事も出来るのだ。

一人での移動は寂しいが、敢えてそう決めたようだ。


「ミリアーナ。しっかり勉強するんだぞ?」


「向こうに着いて落ち着いたら、お祖父(じい)様や伯父様にもしっかりと挨拶しに行くのよ?」


「ミリアーナ、頑張れよ?大丈夫。お前なら。」


「ばいば~い。 こんどはお手紙ちょうだいね~」

「いってらっしゃい。頑張ってね?」



「みんな~っ いってきま~すっ」


家族や知人、そして友人達に見送られながら、ミリアーナを乗せた馬車は王都に向け出発した。


~~~~~~~~~~~~~~~


そして夕方。馬車は王都に入り、停留所に到着する。


「はい、お疲れ様。これは君の分の荷物ね。」


「ありがとうございます。」


(よしっ・・っと。 ・・・ん~っ・・ ここまで来たらもうちょっと。 さあっ、がんばらなきゃ。)


ミリアーナは最後に降りてきて御者から荷物を受け取る。

そして馬車で長く揺られ疲れていた背を伸ばし、周りを見渡すと、期待と不安に思いを巡らせながら学生寮に向かい一人街へと歩き出した。


そしてしばらく。

寮の入り口前に到着したミリアーナは気持ちを引き締め、寮の管理人の居る部屋へと向かう。


(うぅ・・ なんか緊張するなぁ・・ えっと・・どこだろう・・管理人さんは・・・?)


「こんにちは~  ・・・ すみませ~ん  あ・・」

(あ、あった。管理人室。 ここなのか・・)


「すみません。こんにちは。 私、ミリアーナ・・、ミリアーナ・ウィルヴィレッジといいます。

   今日からこちらでお世話になる予定で来たんですけれども・・・」

(うぅ・・なんかちょっと怖そうなおばさんだなぁ・・)


「うん? こんにちは。 あぁ、はい、聞いてますよ? ミリアーナさんね。  ん~?、貴女一人なのかい?」


「はい」


「そうかい。 じゃあ、案内するから荷物を持ってついて来て下さいねぇ。」


「はいっ」


ミリアーナは入り口脇に置きっぱなしにしてあったトランクを慌てて取りに行き、寮母さんについて行く。


「部屋は2階で、二人で使う相部屋になってますからね? もう、先に一人入っているから、仲良くしてあげてねぇ。」


案内について歩き、突き当りの階段を上る。

廊下を行き、扉の前をいくつか過ぎると、奥から一つ手前の扉の前で止まる。


コンコン


「はい。」


「ごめんね、イザベラさん。入るわねぇ。

  こちら、今日からこの部屋で一緒になるミリアーナさん。 仲良くしてあげてねぇ? 」


(あ・・かわいい子・・  きれいな色の髪だなぁ・・・)

「あ、あのっ、私・・今日からお世話になる、ミリアーナ・ウィルヴィレッジといいますっ。 よろしくお願いしますっ」


「私はイザベラ。イザベラ・ローズベルクよ。宜しく。」



今回から学園編に入りました。第2章は一年次編です。

ここから、ミリアーナがだんだん前世の記憶を思い出しつつ・・


どうなるんでしょうね?実は私も分かってません(笑)

頑張って育ってね?


追伸です。

活動報告に、本作の更新についてや作中に出てくる夢などについて・・・

適当に独り言・・をしてますので。

興味があれば、どうぞ(笑)

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