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世界背景と1章の登場人物紹介

ここで一応・・になりますが、この物語の世界の設定を少し。

お読み頂く際の参考になればと思います。

魔力については、この物語だけのものですので・・・

色々と詰めが甘いと思いますが、ご容赦を・・・。


 中世ヨーロッパの様な?・・世界。

魔力と呼ばれる力が存在するのだが、いわゆる攻撃魔法や治癒回復魔法などはなく、蘇生魔法や瞬間移動魔法などというチートな魔法もない。

しかし、魔力を利用した錬金術や魔力を実体化させる魔道具と呼ばれるもの、それと治癒を促進したりする、いわゆるポーション的な魔法薬は存在している。

魔力の素となるものとして、自然界に満ちている「マナ」と呼ばれるものがあり、それが集まったり取り込まれたりする事で魔力や魔石となるらしい。

魔力の属性についてだが、「火」「水」「風」「土」「樹」の5大属性があり、また、副属性として5大属性を組み合わせて作る「雷」「氷」「光」「闇」「癒」の5つがある。

副属性の組み合わせは「火×風」で「雷」、「水×風」で「氷」、「火×風×樹」で「光」、「水×土×樹」で「闇」、5大属性全てで「癒」とされる。

ちなみに、無属性というものはなく、全ては5大属性の組み合わせで出来上がるものとなっている。

これらの属性魔力を組み合わせ、触媒を作用させたのちに現象や物として顕現させるのが、魔道具や魔法薬であり、そして錬金術で作られた物質である。

魔力の供給源になる物としては、魔物の体内に結晶化する魔石や採掘される鉱石に含まれる魔石などである。また、ある種の植物に含まれていたりもする。

魔力の量や大きさ、そして持っている種類は個人差があるが、人間には発生させる事が出来る。しかし「土」と「樹」の属性は人間にはなく、魔石などに頼ることになる。

生き物についてだが、怪物の様に強力な魔物は居ないとされるが、スライムや小動物程度の魔物、そして魔力を含む植物が存在する。

もちろん普通の動植物も存在する世界。魔物と動物の違いは、発生の仕方と魔力が結晶化した魔石が体内にあることぐらいだろうか。


人々が移動する為の手段として、馬と馬車、農家では牛等、そして河川や海上では船を利用している。


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住んでいる国と制度について。

サンアンドレーズ王国と呼ばれる王政を布いている山間にある小国。周辺には帝国制、王国制、公国制を布く大小三つの国と接している。現国王の名は、ベルナルド・サンアンドレーズという。

王都とその周辺に領が幾つかあり、そのうちの一つ、王都の南側に隣接するサウザンオーブ領がウィルヴィレッジ家のある領である。また、王都を挟んだその反対側には風光明媚な山間のバルテモント領があり、西の隣国との境には貿易で栄えているリューステット領がある。

身分制度があり、王家と貴族的なもの、そして平民に分かれている。奴隷制度は一応ない。

成人となるのは15歳である。

学校制度があるのだが、義務教育的なものとして、11歳になる年から4年間、各領や王都にある学校や学園で貴族や平民が混じり、本人達の希望や学力などにより様々な教育を受けることが出来るようになっている。そして、卒業した年に15歳の成人を迎える事となる。

卒業後は資格を取る為や更なる研究の為に上位の学校へ進学をする者、または就職をする者や家業を継ぐ者と、各自それぞれの道へと進むようになる。

中には冒険者となる者もいる。しかし、かなり体力のある者であったりモノ好きがなる様な職業なのであまり一般的ではない。だが、これも立派な職業として認知はされている。

幼少期の教育としては、家庭教師の様なものから町の寺子屋的なもの、また、親などから教育を受けるのであるが、識字率はかなり高いものとなっている。

この国には住人の登録制度があり、住んでいる場所が把握出来るようになっている。その為、手紙等のいわゆる郵便物もきちんと配達出来るようになっている。



王都の構造

広めの河川に隣接した平原に作られた都市。

王都からは2つの街道が伸び、各領や隣国へと続いている。

王都の外郭は城郭都市という程ではないが柵や低めの城壁で囲まれており、各街道から街の中へ入る為の門が一つずつ設けられている。

門兵が常駐しており、街に入る時に必ずチェックを受ける様になっている。

また、河川に面している為、生活物資などは船で運び込まれることも多く、設けられた船着き場には衛兵が常駐する詰め所がある。

街の中は6つほどの区画に分かれている。

土地が小高くなっている一番奥に王城があり、その下隣りには高位の貴族が住む邸が並ぶ地区。

その周囲には下級貴族の住む地区と商業地区が並び、そしてその隣に広い敷地の王立学園がある。

商業地区は商店や宿が連なる地域と職人達の工房が集まる地域、そして川に面した倉庫が並ぶ地域の3つの地域が集まって出来ている。そして商業地区と王都外郭に挟まれた地域が他の貴族や平民が住む居住区となっている。

また、商業地区と居住地区の間には屋根が高めの教会が建っていて、その前側が噴水のある中央広場となっている。


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人物紹介


ウィルヴィレッジ家

サウザンオーブ領の片田舎に居を構える弱小貴族。経済的には特に問題はない。

こじんまりとはしているが、庭と厩がある2階建ての邸を構える。


ミリアーナ・ウィルヴィレッジ

この物語の主人公の女の子。ウィルヴィレッジ家の第2子。5月生まれ。現在10歳。

兄フレデリックとは少し離れ、7歳差である。

母に似て、髪の毛の色は赤み掛かったかなり明るい栗色。ロングヘアであるが気分に合わせ三つ編みにしたりしている。

父の眼の色の影響か、母よりか幾分濃いラヴェンダーパープルの眼の色をしている。

色白で今はまだ背は低め。容姿はごく普通・・特に美人と言う訳でもないが、年相応の可愛げのある顔立ち。

女の子らしく甘いものには目がなく、可愛いもの好き。

自由奔放に育ててくれている両親と色々と気に掛けてくれる兄に囲まれ、普通の貴族のお嬢様・・とはちょっとずれた?まあ、性格は明るく元気で良いのだが・・いわゆるお転婆な女の子に育っている。

あとは、おっちょこちょいで少し慌てん坊なのが玉に瑕、と言ったところか。

10歳の誕生日に落馬をした衝撃で気を失ったその時に――本人は今はただの夢の中の光景だと思っているのだが――前世の記憶を思いだしてしまう。


アルバート・ウィルヴィレッジ

ウィルヴィレッジ男爵家当主。現在37歳。

髪の色は漆黒。眼の色はかなり濃い紺碧。

中肉中背の、ごく普通の男性。

王都の隣領の外れの田舎で、領主の下で文官をしている。いわゆるお役人である。

18歳の時に、たまたま王都に滞在している際、現在の伴侶であるリリアンヌに出会い一目惚れをしてしまう。そして猛アタックをかけ、1年後に結婚。


リリアンヌ・ウィルヴィレッジ

ミリアーナとフレデリックの母、アルバートの伴侶。現在35歳。

髪の色は赤めの明るい栗色。ミドルヘアの長さ。

眼の色はラヴェンダーパープル。

ノイマン男爵家の3女であったが、16歳の時アルバートと出会う。

そしてアルバートと熱愛をし、その後結婚。まあ、いわゆるロマンス婚である。


フレデリック・ウィルヴィレッジ

ミリアーナの兄。ウィルヴィレッジ家の長子。9月生まれの現在17歳。

髪の色は父に似て漆黒。眼の色も紺碧と、父に似ている。

王都にある王立学園を2年進学コースを経て卒業し、現在は見習いではあるが、父親と同じ文官をしている。


ノイマン男爵家

リリアンヌの生家。王都の外れ、商人や下級貴族の集まる居住区に邸を構える。

両親であるミリアーナの祖父、祖母は健在。

5人の子供に恵まれ、リリアンヌは3女。魔道具師のフリードは次男である。

使用人を何人か抱えている。


ルイーズ

ノイマン男爵家に長く仕えるメイド。現在35歳。

リリアンヌとルイーズが15の時にノイマン家にやってくる。

リリアンヌとは同い年なせいか、身分差はあれど仲の良い姉妹のような存在。

その為か、ミリアーナにも親しくしてくれており、仲が非常に良い。


フリード・ノイマン

フリード伯父様と皆に呼ばれているが、リリアンヌの3つ上の兄、38歳になる。

王都で魔道具師をしている。

妻がおり、名はエレナ。男勝りの豪快な性格。フリードの一つ下、37歳である。

夫妻には成人している息子が一人いる。


ブライトン

フレデリックが勤める職場の上司。


シュミット

同じくフレデリックの職場の先輩。

フレデリックの見習い期間中の教育係にもなっている。

フレデリックの事をフレッドと愛称で呼ぶような気の良い性格で、色々と気に掛けてくれる。



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