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第六話

「ただいま、じーちゃん」

仏壇に手を合わせる。

そこには亡き祖父の笑顔の写真。


ここは純の家だ。両親はいない。祖母もいない。

いや、生きてはいるのだが本土でとある商社の研究室に所属しているためこの『採花島』とは別に居を構えている。

ちなみに採花島という名前は島の初代所有者の名前からだそうだ。


それはともかく。

ここは純の家。1LDKという大きさではあるが、高校生の一人暮らしとしては破格の扱いだろう。

しかしこの島に残りたいと主張した結果、一人暮らしがちゃんと出来るなら、という現状に落ち着いた。


そのおかげというか、純は一通りの家事が出来るようになった。掃除も料理も洗濯も、母親に聞きながら始めて今では一端の主夫といえるレベルになった。

もちろん寂しいときや困るときもあるが、そこは悪友達が補ってくれた。


祖父が他界して、8年。

魔法の扱いについては祖父から聞いた。

そう魔法だ。純は魔法が使える。

火の玉を出せるわけじゃない。平穏無事をモットーとする純に相応しいそれは『手からお菓子を出す』魔法だ。しかも出せば出すだけ疲れるので、純の体内のエネルギーが使われていると思われる。


昼間、転校生の冬音 桜にあげたキャンディもポケットに入れた手の中で作り出した物だ。



さて、バイトから帰ってくれば風呂だ。夕食はバイト先で取らせてもらったので今日はいらない。

そして学校の課題も済ませて早々に寝ることにした。


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