表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/37

第五話

「ありがとうございました〜」

からんからん♪


ここは俺のバイト先であるカフェ・・・・というより喫茶店だ。オーナーがじーちゃんと親しかったため働かせてもらっている。


オススメはオーナー自慢のブレンドコーヒーとナポリタン。サンドイッチもありますし、パンケーキもあります。


からんからん♪

「「いらっしゃいませ」」

「よう」

「綾人か、いらっしゃい」

「関口くん、いらっしゃい。いつものかい?」

「はい、ブレンドとナポリタンで」


今更ながら紹介しておこう。こいつは悪友の一人で『関口 綾人』。身長はあるし、勉強もスポーツも出来る。が、大の・・・いや、とんでもないオカルトオタクで残念なやつだ。顔も良いからそれに騙された他クラスの女子が告白することもあったが、今は小康状態らしい。


ちなみに俺は『麻木 純』。勉強はそこそこ、スポーツもそこそこ。というのも目立つ事が嫌いなのだ。綾人と競うのは楽しいが、それ以外は今の所何もしてない。【穏やかな日々を過ごす】がスローガンである。


「ところで、冬音嬢が初日からすごいことになっていたぞ」

「ブレンドお待ち。すごいこと?」

「ああ。既に何人かに告白された。今は全員玉砕しているようだがな」

「転校初日からか。あ、だからあそこにいたのか・・・・」

「む?何か知ってるのか?」

「いや、校門の所に桜並木があるだろ?放課後そこにいるのを見たんだよ」

「ふむ、告白された帰りだったのか・・・・」

「まぁ、あんな目立つ見た目じゃ苦労しそうだな」


「ナポリタンおまちどうさま。何やら楽しそうに話してるね」

「す、すみませんオーナー・・・」

「いやいいよ、お客様もいないし、ゆっくり出来る」


それでいいのか、とも思ってしまうが元々この喫茶店はオーナーの趣味で始めたらしい。だからそう言われてしまうと何も言えない。



何にせよ、俺に出来る事は何もない。

この日はこのあともお客さんは来ず家に帰ることになった。


「ただいま、じーちゃん」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ