表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/37

第三十二話

「10年前から・・・・・?どういうことだ?冬音が転校してきて、それから数日の付き合いしか・・・・・いや、あれ?」

「私達、10年前に会ってるんだよ。私は一時的に引っ越してきて、迷子になったところを麻木くんに助けてもらったの。麻木くんだって知らなかったけど、あのキャンディの味は忘れられなかったの」

「いや、待て待て。多分俺も覚えてる。一度だけ泣いてる女の子にこの魔法で、はじめてキャンディを出して渡したことがある」

そうだ、この魔法を使えるようになってはじめての事だった。ゲームみたいなかっこいい魔法に憧れた俺が、この魔法でいいんだと思った時だ。


それが、冬音だった?


「だから、この島にまた来るの楽しみにしてたの。初恋の人がいるかもしれないって」

「冬音の言いたいことは、分かったよ」

「じゃあ!」

「でも。俺にとってはあの時の記憶は大事な思い出だけど、恋じゃなかった。俺にとっては冬音のことは転校してからのここ数日の姿しか知らない」


男女の違い、というものなのだろう。

冬音にとって初恋でも、俺にとっては思い出の一つでしかないんだ。


「そっか・・・・」

「ああ、その、ごめ」

「謝らないで!私が勝手に想っただけなんだから。ところでこれだけ聞きたいんだけど」

「なんだ?俺に答えられるならなんでも答えるぞ」

「今付き合ってる人・・・・ううん、好きな人はいる?」

「!? なんっ!・・・・いや、今は特にそういう人はいないけど」

「じゃあ、まだ私にだってチャンスはあるね」

「は?」

「まだ好きな人がいないなら、これから私を好きになってもらえばいいじゃない?だから、これから頑張る」

「・・・・」

言葉が出ない。


「覚悟しておいてね?」

冬音はそれはもうニッコリと笑った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ