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第三話

「はい、喜べー。転校生がきたぞー」

担任の『朝倉 洋子』がいつも通り気怠げな声で連絡事項を伝えた。


5月に転校生とは珍しい。もしかして本土(・・)から来たのだろうか。



ここは、この島はかろうじて東京都に入っているが本土・本州からはそれなりに離れている。物資のやりとりもあるためフェリーなどの船も出ているが、片道3時間半と時間がかかる。


それでもなぜ高校などの学校ができるのか。本来なら本土に行ってしまったほうが色々な面で都合が良い。

それをしないのは俺の場合はこの島の所有者の意向でもある。

また、本土に比べて空気が綺麗なため病気の療養であったりとか、色々な都合がある。


そのため進学や就職のために本土に行くことはあれど逆に本土からこの島に来る事はよほどの事情がなければ少ない。



「よし、入ってくれ〜」

ガラガラ、と教室のドアを開けて入ってきた瞬間、クラスの時間が止まった。

いや、それくらいの衝撃だった。



小さな卵型の輪郭。

肩は薄く華奢。

スタイルは素晴らしいが全く下品でなく。

背だけは平均的で。

すらりとした足は黒いタイツに包まれていて。

そして、美しい金糸の如き髪は背に流れていた。

顔立ちも幼げながらもモデルのよう。



「はじめまして、引っ越しと転校の手続きに手間取ってしまいましたが、皆さんと同じクラスに入ります。『冬音 桜』と申します。どうぞよろしくおねがいします」

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