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第二十九話

バイトの格好から学校の制服へ着替える。といってもエプロンを外してたたみ、学ランを着るだけだが。


「悪い、待たせた」

「ううん、全然」

「やっといつものせんぱいになりましたね!」

「はいはい、とりあえずあかりの家から行くぞ。ついでにパン買っていく」

「私も買おうかな。何がおすすめかしら?」

「なんでも美味しいと思いますが、個人的にはメロンパンとか、チョココロネですかね」


そんな話をしているとすぐにあかりの家こと『あずさがわベーカリー』に着いた。焼きそばパンとかの定番どころは流石に売り切れていたけど、残ってるパンもあったのでそこから選ぶことにした。


「メロンパン1個しかないね。麻木くん買う?」

「俺は明日の朝飯用だから、クロワッサンとかにするよ」

「じゃあ、メロンパンもらうね。あとは、チョココロネはないね・・・・・」

「冬音は甘いものが好きなのか」

「あ、うん。甘い物っていうか、紅茶に合うものが好きかな」

「俺はコーヒーに合うのもがいいな。たまに紅茶も飲むけど」

「あらー、いらっしゃい純君。今日はあかりがお世話になったんだって?」

「主に世話・・・・勉強教えてたのは、こっちの冬音ですよ。俺はバイト先で場所貸しただけです」

「あの、麻木くん、梓川さんのお母さんかな?」

「ああ。あかりに付き合ってると、大体絡んでくるぞ」

「おかーさん!せんぱい達を困らせないで!せんぱい達、メロンパンありました?」

エプロンを着けたあかりが聞いてくる。一個しか無かったこととチョココロネは無かったことをを伝えると少しだけしょんぼりしていた。


「今度来るときは連絡してください。取り置きしておきますから!」

「分かったから、これ会計してくれ」



あかりの家を後にすると冬音の買い物に付き合うためスーパーに向かった。

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