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第二十七話
「こっちの公式を使って・・・・・こっちは2乗だから・・・・・こっちは三平方の定理の応用で・・・・・」
冬音があかりに勉強を教えてくれていた。幸いというか、俺はバイト中でつきっきりにはなれないし苦手な数学だしで教えられない。そこに全教科で高得点をマークしてる冬音は頼もしい家庭教師だ。
「オーナー、あとで支払いするのでサービスしてもいいですか?」
「ん、いいよー」
「ありがとうございます」
「お待たせしました。カプチーノとカフェラテです。それからこちらはサービスのチーズケーキです」
「え?」
「あかりに勉強を教えてくれてるお礼。それともチーズケーキ苦手?」
「いえ、大好きです」
「せんぱい、私までいいんですか?」
「頑張ってるご褒美だ。ちゃんと勉強してから食べろよ」
「はい!」
そうして冬音はあかりに勉強を教えてくれた。一年生の分野だかそれほど難しくないのかもしれないが、自分が理解するのと他人が理解出来るように説明するのはまた違うはずなのに。
なお、文系科目も冬音に死角はなく、俺があかりに教えることはなかった。




