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第十七話
「おーい、麻木」
「山咲。まずはおはようだ」
「はいはい、おはよ。それで、昨日は冬音さんとデートしたの?」
「は?なんでそうなる」
「だって、昨日の朝プレゼント渡してたじゃない。しかも放課後も一緒にいたし」
「あー、まぁあれで一応終わりだから。たぶん元の生活に戻る」
「ふーん・・・・なんか寂しいわね。今日は一緒にお昼食べてあげよっか?」
「どーせ綾人が来るから騒がしいぞ」
「ならいいわよ!」
『山咲 楓』クラスメートで、友人の一人だ。クラス内ではそれなりに話す数少ない女生徒だ。たまに顔を赤くするほど怒ることもあるが、まぁいいやつだ。たぶん。
「純、山咲嬢おはよう。今日も冬音嬢がすごいぞ」
「だろうな。わざわざどうした」
「間違えた。今日は、だ。特別機嫌が良いみたいでずっと笑顔で何人かやられている」
「昨日なにかあったのかしら?」
「昨日あったことといえば・・・・・」
二人の視線がこちらを突き刺した。




