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第十五話

放課後・・・・・


「あ、麻木くん!朝はありがとう!」

ぺこり、とカバンを持ったままのおじぎ付きでお礼を言う冬音。

キャンディあげたくらいでつむじが見えるほどおじぎしなくても、と思わなくはない。


みかん味のキャンディ渡されたら知らない人に付いていきそうでちょっと心配になる。


「あ〜、冬音。朝の件は置いといて、ちょっといいか?」

「? 私はいいよ。麻木くんバイトはいいの?」

「今日は休みだから大丈夫だ。それよりな、俺たちのことが噂になってるらしいんだが知ってるか?」

「あ〜・・・もしかして付き合ってるとか、そういうの?」

「そういうのだな」

「クラスの人にも言われたけど、『そんなことない』って言っといたよ」

「噂が流れてるのは知ってたんだな。それなら大丈夫か。俺のことは気にせず強めに否定しといてくれ」

「ん、わかった。改めてありがとうね」

「それ・・・・みかん味のキャンディってなんか思い入れとかあるのか?食い付き方が凄いっていうか」

「あ〜、うん。思い出があるんだ」

「そっか。それなら納得だ。じゃあ、俺は少し用があるから、また明日な」

「うん、また明日」



そうして銀行でバイト代をおろし、夕飯の材料を買って、この日は帰宅した。

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