第十三話
昨日は帰ってから課題をしつつ小テストの対策を少しだけした。
元々記憶力がいいほうだし、授業も一応真面目に受けているので、ノートをパラパラと読み返して、ポイントになりそうな所は改めて頭に入れておく。
文系は英語の長文さえなんとかなればそこそこの点がとれるだろう。
対して理数系は元々ある苦手意識であまり手につかなかった。それでも公式をいくつか改めて確認して、テキストにある問をいくつか解いておく。自分なりにその問の説明が出来るまで確認して、とりあえずテスト対策は終わりにした。
次に『貰い物のキャンディ』を偽装、もといそれっぽく作る作業。
いくつかのキャンディを作って、透明な袋に入れるだけでは味気ないと思ったので、紙で出来た糸のような緩衝材を入れておく。それっぽくなったらリボンで口を閉じて終了。
渡すのは一袋で十分だろうという判断だ。
そうこうしているうちに時間は10時を回っていた。
今日はシャワーだけ浴びて、出来るだけ睡眠時間を取ることにした。
翌朝、いつも通りの朝食に弁当の用意、それから仏壇に手を合わせ、それでも少し早めに登校して授業のノートをパラパラと見ていると冬音 桜が登校してきた。
「おはよう」
「おはよー桜ちゃん」
「はよー」
「あ、麻木くんもおはよう。昨日の約束覚えてる?」
「おはよう、冬音。もちろん持ってきたぞ。ただな、やっぱりメーカーとかは書いてなかったんだ。期待させといて悪いな」
「いいよいいよ!あれ美味しかったし!」
「とりあえずはい、約束のキャンディ」
「ありがとう!」
「え、なに?麻木から桜ちゃんにプレゼント?」
「あー、いや、これはねぇ・・・・・」




