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③
「…説明してもらおうか」
――――
ボクは木の実を食べて暮らしていた。
『あの実はなんだろ~!ぱくっ』
『(なにこれ!オギャーしか言えない!)』
珍しい木の実を食べたら赤子になってしまった。
「へ~なんで元に戻ったのよ?」
魔女?は赤子になった少女が本来の姿になったことが気になっているようだ。
「おねぇさんここに来るとき木の実くれたでしょ?」
「うん」
「あれを食べたら戻ったというわけなんだ!」
少女は身振り手振り、自分の身に起きた事象、ここについて説明した。
「それはともかく森にはそんな恐ろしい木の実があるのか」
二人は震え上がる。
「あ…怪しい木の実は食べないようにしないとね~」魔女?は懷から何かを取り出して、外に捨てた。
(こいつ食べようとしてたんだ)
「いまなにか悲鳴が聞こえたけどほっとこう」