面接までの軌跡
黒服を鮮やかに倒した俺は、近くにあった携帯を掴み玄関に向けて走り出す。
靴を履き玄関のドアを蹴り開けて外に飛び出す!
増援が来るかもしてない。
とりあえず逃げる事しか出来ない。
助けを求めるために、交番へと思うと自然に足が動き出す。
階段を駆け下りる!
2段飛ばしする。
3段。
4段。
なぜか余裕が出てきて、飛ばす段数が多くなる。
事件は5段目に起きた。
グキッ!!
「☆※○!?。」
階段を踏み外し重力のなすがまま転がり落ちる。
受身も取れず地面に叩きつけられる。
こうして俺の逃走劇は階段で終了した‥。
こんな惨めすぎる捕まり方は嫌なので、一応逃げる。
しかし捻った足が痛い!
歩くたびに痛みで逃げる気力が減っていく。
もう半分捕まってもいいかなーと思ってきた‥。
足を捻って思うように速度が出ない。
なんなら亀と遜色ない‥。
そんな亀速度で逃走していると、部屋からヨロヨロと黒服が出てきた!
必死に逃げる。
でも亀。
相手は人間。
距離が一瞬で詰まる。
残り10メートル
6メートル
3メートル
1メートル
俺の背中に伸びてくる手が見える!
ここだ。
逃走している間に、本日3度目となる殺人ガスのチャージが完了していた!
くらえ!ファイアー!!
ビチビチっという生々しい音と共に後方に向けて噴射される!
追っ手は2発が限界と踏んでいるはず。
その裏をかき、不意打ちを食らわせた!
これは5分は時間を稼げる。
その確信があったからこそ、背中を掴まれ強引に引っ張られる力に反応出来なかった!
振り向かされ、正面を向けさせられる!
振り向かされた瞬間なぜガスが効かなかったか理解する。
はい!先生
1日に3度も放つと濃度が薄くなり、威力が下がるからです。
不正解です。
確かに三度も使うと威力は下がる。
しかし、相手も少しは怯むはずだ。
わかりました!
息を止めていたから!!
非常に近い!
いい線行っている。
他に答える奴はいないか〜?
答えを言うぞ〜
答えはね〜
「ガスマスク」でした!
黒服の顔面を覆っているのは、間違いなくガスマスクだ。
俺は残された力を使い、「なんでやねん」
とツッこむ!
そのツッコミをスルーし、「付いて来い」
とだけ言い、俺の腕を引く。
もう逃げる力は残されていない。
もうど〜だっていいや。
好きにしてください。
黒服の後を片足を引きずりながらついて行く。
重い後遺症を残して‥