聞きたいこと
次の日の朝、2人は寝ぼけなまこでユニホームに着替え
一階に下りてきた。
「…おはよ~こざいます…。」
「おはよう!」
「昨日はよく眠れた?」
「おかげさまで…」
「そう!それは良かったわ。ほらほら!2人とも!
つっ立ってないで、準備して!」
「あ、はい…。」
メリィとユリアの2人は、まだ寝ぼけていたがサリナの声で
目をさまし2人は開店準備を始めた。
「テーブルここでいいですかー?」
「いいわよー。」
「花瓶はどこですの~?」
「そこの戸棚を見て頂戴。」
「りょーかーい!」
開店準備はちゃくちゃくと進んでいった。
「あっ…昨日、聞けなかったこと…聞かなくちゃ!」
メリィはサリナのところに走って行き、尋ねた。
「あのっ…!サリナさん。私、自分の住んでいた街に
帰りたいんです。帰る方法教えてもらえませんか?」
サリナは地図を広げて港を指さした。
「それなら…この街の船で帰れるわよ。この港ね。ちょっと、
料金かかるけど。」
「えっ…そうなんですか?何だ!心配して損しちゃった!」
「…ただ…あまり船が通って無くて、不定期便でいつ来るか
あんまり分からないんだけど、次は…1週間後だったかしら…」
メリィは驚いて、不安になった。
「…1週間後!?そんな…1か月はこの街に居たかった…」
「大丈夫よ!1週間もあれば、素敵な思い出が出来るわよ!」
「…そうですよね!短いけど、仕事頑張りますっ☆」
「そのイキよ♪」
カランコロン。その時、お客がやってきた。