ユリアのペース。ユリアのセンス。
「わぁ…!ここが…ユリアの家?」
「そやで。」
ユリアの家をまじまじ見つめてしまった。来てよかったのかな…?
「そんな見とらんと、こっちやで。」
「あ、待って…。」
ユリアは家の鍵を開けると、自分の部屋に私を案内してくれた。
「まぁ、ゆっくりしていき!うちは、あんたに貸す服探すから。
ええっと…どれがええかな…」
「あ、ありがとう…(落ち着かないな…)」
知り合ったばっかりの子の家に行くなんて…初めてで、落ち着かないよ…
「これがええかな?」
「うーん…似合うかな…」
「だいじょぶ!だいじょぶ!この部屋真っ直ぐ出て
右のほうに、風呂場があんねん。そこで着替えてき。」
「ありがとう。じゃあ、着替えてくるね☆」
ユリアは優しいな♪…着替えてくるって、いっちゃったけど…
やっぱ…恥ずかしいな…でも、待たせる訳にはいかないし…よしっ!
行っちゃえ!
「ええやん!めっちゃ似合う♪」
「ええっ…恥ずかしいよ…。」
ユリアが用意した服は、ひらひらした白いスカートに薄ピンクの
セーター。それに、黒いニーハイソックスだった。
「ありがとう…(照れ)…そういえば、一個聞きたいこと
あるんだけど…」
「なんや?」
「家族は…?」
ユリアは少し黙った後、話し始めた。
「…うち、両親居らんねん。交通事故で、あっけなくや…。
そんで、弟と2人残されたんやけど、病気がちの上に
今入院中で、働かれへん。そこで働くことにしたんや。でも、
アテのうて…やっと見つけた仕事はさっきパァになってもーて…」
少し涙ぐんでしまった。
「…大変だったね…」
「…あんたが暗くなること、あれへんやん!
ほらっ笑い?」
無理やり、ユリアにほっぺたを抓られ可笑しくて笑ってしまった。
「…ふふっ。おかしっ。…あ、もいっこ聞いていい?
ユリアって幾つなの?私と同じくらいに見えるんだけど…」
「…15歳。」
「15歳!?私の1つ下だね!でも、法律的には…」
慌てて、ユリアは私の口を塞いできた。ヒソヒソと耳打ち
する様にユリアは私に言った。
「歳誤魔化して、働いとってんから大声出さんといて!」
「ご、ごめん…」
「詫びとして、うちについてきぃ。」
「…え?何処行くの。」
「ええから!ええから!」
「きゃっ…」
ユリアに言われるがまま、手を私は引っ張られユリアについて行った。