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笑える奇跡にしてみよう  作者: 新塩じゃが★エビチリソース添え!
2/11

偶然から始まるもの

しばらく船に揺られていると、街らしきものが見えたので

メリィはここで降りることにした。


「よいしょっ…ふうっ!…ここは何処かな?看板は…あ、

 あったあった!ええっと…メルディパステル…通称メルパ…」


メリィはたどり着いたのは、メルディパステル(通称メルパ)という

商業の盛んな街だ。


「大きい街…!ここなら、私の街の帰り方分かるかも♪でも、

 この格好じゃなぁ…」


着の身着のまま出てきたので、メリィは水着の上にコートを羽織っただけの

格好だった。うろうろして困っていると…


「もう、アンタみたいなゴミくずどっかいっちまいな!

    今月の給料渡すから、とっとと出て行っとくれっ!」

「(びくっ)…え?何処から…?」


急な大きな声は酒場からだった。


???「そんな…うち、一生懸命働いたんと違うん?」

「ふんっ!そんな御託聞きたかないね!(バンッ)」


どうやら、揉めている様だ。1人の少女が出てきた。


???「なんや(怒)あの、オバハン!うちのこと一個も聞いてくれへん!

    …ふう…また1から出直しやな…。」(ガサッ)


その様子を草むらから見ていたメリィは、もう少し近くで見ようと

動いたがつい物音を立ててしまい、見つかってしまった。


???「だ、誰や!姿、見せっ!」


少女に言われるまま、メリィは草むらから出てきた。

そして、少女はメリィに話しかけてきた。


???「…あんた、見てたんやろ?」

「ごめんなさい!見るつもりなかったんだけど…。」


しどろもどろでメリィが迷っていると、一人の少女はため息をついた。


???「まぁ…ええわ…これも、なんかの縁やし…。ところで、

    あんたの名前は?」


一人の少女に急に名前を聞かれ、口をもごもごしながら答えた。


「…メリィです…。」

???「メリィか…ええ名前やな!」

「…ありがとう。えーっと…」


少女の名前をみようと、メリィはキョロキョロしたが何処にも見当たらなかった。少女は名前を探してるのかと思い、口を開いた。


???「…ああっ!うちの名前言い忘れっとったわ。うちの

    名前はユリアや!よろしゅうな☆」

「…こちらこそ。」

「何、遠慮なんかしてんねん!もっと、気楽にしいや☆」


ユリアはメリィの肩を強くたたいた。


「…痛いよ。ユリア…。」

「ごめん。ごめん。…そういやさぁ、その恰好どないしたん?」

「…あ。」


水着の上に、コートを羽織ってるだけの格好だったことを

お喋りに夢中で気づかなかった。まさか、自分がこんな恰好だったなんて…

どうしよう…


「…うち来る?」

「…え?そんなの悪いよ。」

「かめへん。かめへん♪じゃ、決まりやな。うちすぐそこやし。」

「ええーーーー!ユリア待ってー。」


こうして、メリィは半ば強引にユリアの家に行くこととなった。



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