嬉しさの裏側
「このコーヒー美味しいなぁ(笑)メリィさんが
淹れたの?」
「いえ違います。店長のサリナさんです。」
「あぁ。そうなの。サリナ〜このコーヒー美味しいぞー!」
セイドはサリナをからかう様にわざと大声で
キッチンで片付けをしていたサリナに言った。
「からかうなら帰ってー!」
片付けをしながら、サリナはセイドに叫んだ。
「はいはい。分かったよ・・・。でも、最後にひとつだけ。
メリィさん!」
「はい?」
「いつかまた会えたら、良いな♪人間は出会いと別れを
繰り返す生き物だから。じゃあね!コーヒー美味しかったよ。」
「はい!ありがとうございます!」
深くメリィがお辞儀をすると、セイドはニコニコしながら
手を振って店から出て行った。セイドが出て行ったのを確認
すると、場の空気を断ち切るかのようにサリナが喋りだした。
「・・・で、ユリアちゃんはどうするの?」
「・・・何がですの?」
「・・・この店続けるか否かよ。」
「・・・うちはこの店を辞める訳には行きまへん。
弟の治療費があるもんで・・・なんで、辞めることは
でけへんのですわ・・・。」
「・・・そう・・・大変ね・・・あたしに
出来る事があれば協力するわ・・・」
「・・・ありがとうございます・・・」
ユリアはサリナにすがる様に泣き崩れた。
しかし、メリィの幸せを願っていたので我儘は言わないと
2人は心に決めたのだった・・・




