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AQUA・WORLD  作者: あすぎめむい
アストライア編
8/34

説明、初戦闘、反撃、そして……。その4

AQUA・WORLDの中で作者が特に気に入っているキャラの一人、華さんの登場です。

 結果。今日の戦闘で俺のLVは3となった。


 アストライアに帰ってきた俺たちはポップで出た金を使い、近くの喫茶店で休んでいた。


 サクは緑色の炭酸飲料らしきもの、俺はコーヒーを注文した。


「ふう。これで一応、一通り説明は終わったね。僕はピュアファイターだから、ギミックとアートは教えられなかったけど。セイ君はこれから妹さんを探しに行くんだよね?」


「まずは、自由に泳げるような場所を探さないとな……」


 妹は泳ぐことが好きだ。ならば、泳げる広い場所に妹はいるはずだ。ただ、


「ここは水ばっかりの世界だということが問題なんだよな」


 探す範囲があまりにも広すぎる。


 俺とサクが二人で唸っていると、一人の女性が近付いてきた。


「わたくしなら、一つ、心当たりがありますわよ」


 そう言ってきた女性はどこかのお嬢様のような服装をしていた。


 俺はファッションについては良く知らないのだが、この女性の服はふわふわとしたもの(フリルとかレースとかいうものだろうか)に包まれていた。手に持っている帽子も同じ素材でできているようだ。


 そしてこの女性、とても美人だ。キメの細かい白磁の肌とウェーブのかかった金色の長髪が自然と似合っている。これでじっとしているのであれば、避暑地に来たお嬢様か、精巧に作られた人形に見えるかもしれない。


「申し遅れました。わたくし、華といいますわ。ですが、サクさんとセイさんはわたくしのこと、ご存知ですわよね」


 だが、


「「……何しに来たんですか、華さん」」


 俺達というよりサクにとって、華さんは黒幕に等しかった。


「たまたま近くでお茶をしていたらサクさんがおりましたので、ついでに助言をしようと思った次第ですわ」


「心当たりというものは?」


「一週間後、アクエリアという町で水泳の大会がありますの」


「いつも思うけど、VRMMOやってまで水泳って……」


 サクは若干引いていた。


「そこがAQUA・WORLDの醍醐味ですし、水着の調整でこの前注文が入ったので私たちも問題ありませんわ。本題に戻りますが、今回もあの人が参加するらしいですわ。『人魚姫』さん」


「アクエリアス……、水がめ座の街に水がめ座の名前を持つ女性プレイヤーか」


「そのアクエリアスさんとやらが俺の妹とどう関係するんだ?」


「あなたの妹さんは泳ぐことが好きなのですよね。泳ぐことが好きな『人魚姫』さんなら、妹さんの居場所も知っているはずですわ」


「どうすればアクエリアという街に行けるんだ?」


 何気無く聞いてみたその問いに対して、サクと、なんと華さんまで微妙な顔をした。


「「正直、僕達|(わたくし達)では無理(ですわね)」」


 二人の言葉はほとんどかぶっていた。サクと華さんって、本当は相性がいいのではなかろうか?


「僕たちじゃ、たどり着く前に全滅すると思う。まあ、手が無いわけじゃないんだけど。ちょうどアストライアに『海軍』っていうギルドがいて、そのギルドマスターと知り合いなのだけどさ」


 いったいサクの交友関係はどれほどなのだろうか。一度調べてみたい気もするが、それは別に今でなくても良いだろう。


「その人たちのPTに一度入って連れて行ってもらうのはどうだろう?」


「でも、わたくしから一つ条件があります」


 サクの提案に対し、華が話を遮った。


「うぐっ」


 どうやら、サクは華さんが何を言おうとするのかがわかるようだ。……顔が真っ青である。


「わたくしとサクさんで『海軍』のギルドマスターさんと交渉しておきますので、セイさんは一人でアクエリアに向かってくださいな」


「ぼ、僕がアクエリアを案内しようと思ってたんだけど……」


 そうサクが反論しようとすると、華さんはにっこりと笑って、言った。


「サクさん。まさか、『約束』を忘れたなどとはおっしゃりませんわよね?」

 次回でアストライア編はひとまず最終回です。


 やっと妹が出ます。……少しだけですが。

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