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AQUA・WORLD  作者: あすぎめむい
アクアリウム編
29/34

その3

「セイはどんな武器が使いたいの?」


 武器屋にてエリが訪ねてくる。


 目の前には大剣や片手剣、銃や弓、珍しい物では水鉄砲(ウォーターガン)等が置かれていた。


「そうだな……」


 俺は武器の一つ一つを見て回っていく。


 だが、途中からそれらは俺の目に入らなくなっていった。


 頭の中にいくつかの問いが浮上する。


『お前にとって武器とは何だ?』


 どの武器を見てもその問いが頭を離れることはない。


『君にとって強さって何だ?』


『その手は何のためにあるんだ? 君はなんで私の前に来た?』


 ――そうだ。あの日、あの人(・・・)から同じことを言われていた。


 俺はエリの方を見る。


 エリは訳が分からないのだろう、首をかしげていた。


 俺は――。


「これにするよ」


 長い時間考え込み、最終的に選んだのは両手剣。だが、その刀身はあまりにも幅広くて長い物だ。しかも剣の柄も他のものより少し長く不格好に見える……かもしれない。


 でも、そこが気に入った。それにどこか俺に似ている気がするしな。


「すみません、これいくらだろうか?」


 商品を指さして店主らしき男に値段を聞く。プレイヤーだな。


 その男は固まっていた。


「お客さん、本当にそれを使うのか?」


 男の目は見開いている。驚愕という感じだ。


「そうだけど……。どうかしたのか?」


「そいつな……、俺の友人の生産者が置いて行った作品なんだ。だけど少し不格好な上、試作品だからいらないと言われたやつでな。他の武器と兼ね合いが悪いと言われて誰も買わなかったんだ。持っていけばいいさ、でか過ぎて店を圧迫してたんでな」


 ただほど高い物はない……それほど使いにくいのか。


「がんばってみるよ」


 そう言って格安で譲ってもらったのであった。

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