その3
「セイはどんな武器が使いたいの?」
武器屋にてエリが訪ねてくる。
目の前には大剣や片手剣、銃や弓、珍しい物では水鉄砲等が置かれていた。
「そうだな……」
俺は武器の一つ一つを見て回っていく。
だが、途中からそれらは俺の目に入らなくなっていった。
頭の中にいくつかの問いが浮上する。
『お前にとって武器とは何だ?』
どの武器を見てもその問いが頭を離れることはない。
『君にとって強さって何だ?』
『その手は何のためにあるんだ? 君はなんで私の前に来た?』
――そうだ。あの日、あの人から同じことを言われていた。
俺はエリの方を見る。
エリは訳が分からないのだろう、首をかしげていた。
俺は――。
「これにするよ」
長い時間考え込み、最終的に選んだのは両手剣。だが、その刀身はあまりにも幅広くて長い物だ。しかも剣の柄も他のものより少し長く不格好に見える……かもしれない。
でも、そこが気に入った。それにどこか俺に似ている気がするしな。
「すみません、これいくらだろうか?」
商品を指さして店主らしき男に値段を聞く。プレイヤーだな。
その男は固まっていた。
「お客さん、本当にそれを使うのか?」
男の目は見開いている。驚愕という感じだ。
「そうだけど……。どうかしたのか?」
「そいつな……、俺の友人の生産者が置いて行った作品なんだ。だけど少し不格好な上、試作品だからいらないと言われたやつでな。他の武器と兼ね合いが悪いと言われて誰も買わなかったんだ。持っていけばいいさ、でか過ぎて店を圧迫してたんでな」
ただほど高い物はない……それほど使いにくいのか。
「がんばってみるよ」
そう言って格安で譲ってもらったのであった。




